こんばんは。
メルリックス学院トータルアドバイザーの鈴村です。
今日は金沢医科大学医学部2次試験のグループ討論
対策講座があったため、更新が遅くなりました。
明日は、特に現役生の間で人気が高い昭和大学
医学部選抜I期の1次試験です。志願者数は
3,490名と昨年の3,700名より210名の減少です。
多くの受験生や保護者の方は「昭和大学医学部は
難しい」という印象をお持ちだと思います。
確かに、昭和大学医学部は2013年度入学生から
6年間の学費を450万円値下げして2,200万円と
なりました。学費値下げの効果は絶大で、その年
から志願者数が一気に3,000名を越え、追加会場
を用意した年もありました。
さらに、選抜I期の上位合格者78名には特待生制度が
適用され、初年度授業料300万円が免除になり、
6年間の学費が2,000万円を切って1,900万円に
なりました。これは私立医学部の6年間の学費で
初めて2,000万円を切った大学であり、新設された
国際医療福祉大学医学部の6年間の学費1,850万円は
おそらく昭和大学医学部の特待生学費を意識して
「私立医学部で最も安い学費」になるよう設定したと
思われます。
昨年の昭和大学I期の合格最低点は一次合格者で259点、
64.8%です。昭和大学の問題と言えば、生物のほとんど
( )しかない穴埋め問題が有名ですが、近年の問題
は実験考察が多く、記述問題が年々増えており、以前の
穴埋め問題は過去の物となっています。
近年の昭和大学医学部I期の生物はこのサイトで確認する
ことができます。(無料会員登録が必要です)
http://www.kakomons.jp/
また、昭和大学医学部のI期とII期はどちらが難しい
ですか?というのもよく聞かれる質問ですが、私は
いつも「同じぐらいです」と答えています。
倍率だけ見ると、昨年のI期は受験者3,504名、
正規合格と繰り上げ合格を合わせた総合格者は261名で、
実質倍率は13.4倍です。II期は受験者1,857名、
総合格者38名で、実質倍率は48.9倍と明らかに
倍率はII期の方が桁違いに高くなっています。
ただ、1月下旬に1次試験が行われるI期は例年、国公立
医学部との併願者も多く受験しますが、3月上旬に1次
試験が行われるII期の受験者は、それまでどこの医学部に
も合格していない受験生か、どうしても昭和大学に行き
たい受験生のどちらかしかいません。
必然的に受験者のレベルはI期の方が高いため、II期の
倍率が高いことを差し引いても、難易度としては
「大体同じ」になるというのが例年の傾向です。
よって、48.9倍という倍率だけを見て諦めてしまう
のではなく、少しでも可能性があると考えれば、
ぜひII期にもチャレンジしてほしいと思います。
1月16日から始まった私立医学部入試も、序盤戦から
いよいよ中盤戦に差しかかりました。勝負はまだまだ
ここからです。
これまで調子が出なくて思うようにいかない受験生も、
ぜひ3月3日の昭和II期1次試験まで受けるつもりで、
この長丁場を戦い抜いてほしいと思います。
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