学院長の田尻です。

医学部の地域枠は、医学部の全募集人員の2割近い、
という内容の記事が朝日新聞に掲載されていました。

朝日新聞の記事によると、2008年度入試では
医学部の地域枠は33大学、403人だったのが、
2017年度入試では全都道府県の71大学、
1,674人にまでなったとのことです。

この結果、2017年度入試の医学部地域枠の
募集人員は、医学部の全募集人員の18%に
なったということです。

医学部の募集人員は、年々増加を続けていますが、
これまでの医学部定員増の多くが地域枠に振り向け
られています。

2008年度と2009年度に医師不足解消のために
医学部の臨時定員増が行われました。この定員増の
期限が2017年度まででしたので、医学部定員は
減るかと思われましたが、最終的に期限は延長
されました。

医学部の地域枠は増えることはあっても、しばらく
減少は無さそうです。医学部の全定員の2割近く、
しかも全ての都道府県に医学部地域枠がある現状では、
医学部受験生なら、地域枠について、きちんと調べて
おくことは欠かせません。

なお、朝日新聞の記事によれば、地域枠が最も多い
医学部は、札幌医科大学で定員110人のうち、
なんと90人が地域枠です。地域枠でない定員は
20人ということになります。

地域枠の人数が多いのは札幌医科大学に続いて、
福島県立医科大学の77人（定員130人）、旭川医科
大学の72人（定員122人）となっています。

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