昨日、文部科学省から国公立大学・私立大学の
医学部医学科入試に関する調査の結果が発表
されました。これは、東京医科大学の「女子差
別」「多浪差別」を受けての調査です。

この調査では、各大学の医学部医学科入試の、
男子と女子それぞれの合格者数を受験者数で
割った、男女別の合格率、年齢別合格率などが
調査結果として公表されました。

調査は、推薦入試や一般入試などの医学部入試
全ての合計で行われ、過去６年間に渡って調査
されています。

この調査結果によると推薦入試、AO入試、一
般入試などの今年度の入学生を選抜するための
試験全ての全大学合計では、男子の合格率１２％
に対し女子の合格率は９％と男子に比べ、女子の
合格率が低くなっています。過去６年間を見ても
６年全て男子に比べて、女子の合格率の方が低く
なっています。

大学別にも結果は出ていて、今年度入試で言えば、
国公私立全ての大学で、男子の合格率と女子の
合格率で最も差が大きかったのは女子の合格率
を１とした場合、男子の合格率が1.67だった順
天堂大学医学部でした。

一方で女子の合格率の方が高い大学は、国公立
大学で１０校、私立大学では６校ありました。

また「特定の受験者に対して、特別な加点を行
った」大学は無く、「女子や多浪生の合格を抑制
するための得点調整をした」と回答した大学も
無かったとのことです。

この文部科学省の調査結果について、何かを語
ることは難しいと思います。文部科学省が各大
学に聞いているのは年齢別に１８歳以下、１９
歳、２０歳、２１歳、２２歳以上に分けた男女
別の「受験者数」「合格者数」です。ここから
導き出された結果は、あまりにも「ざっくり」
し過ぎだと思います。

本気で調査するなら、せめて１次試験受験者、
１次試験合格者、２次試験受験者、２次試験
合格者について分けて調査してもらいたいと
思います。

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