医学部入試

東京医科大学一般入試は、どうなる?(2018-12-10)

メルリックス学院では、内部生限定のメール
マガジンを発行しています。このメールマガ
ジンは「日本で私立医学部入試に最も詳しい」
鈴村学院長が担当しています。この中では、外
部の方にお伝えする医学部入試情報を、更に深
く掘り下げた内容を生徒に伝えています。

先週金曜日のメールマガジンでは、東京医科大
学の追加合格者が確定したことと併せて、東京
医科大学一般入試の受験をどう考えるかが書か
れていました。

東京医科大学一般入試の1次試験日は2月2日
です。この日は東京医科大学の他に東海大学医
学部、福岡大学医学部の1次試験日にもなって
います。医学部受験生の皆さんは、この日の受
験校について悩んでいるかもしれません。

まず、東京医科大学一般入試の募集人員は当初
75名とされていたものが追加合格者の関係で
41名減の34名になったことを理解する必要が
あります。

私は、かねがね「偏差値で表される医学部の難
易度(ボーダーライン)は操作できる」と言っ
てきました。医学部入試における各大学医学部
の入試難易度について、河合塾や駿台予備校な
どが偏差値で表しています。医学部受験生の皆
さんは、医学部ボーダーライン偏差値として、
いつも気にしていると思います。

この、偏差値で表される各医学部の難易度は、大
学が上げようと思えば、出来ないことはありませ
ん。募集人員を細かく分ければいいのです。定員
100人の入試なら大雑把に言うと入試で100番ま
でに入れば合格です。これを例えば前期・後期に
分け前期の定員を50人にすれば50番までが合格
で51番は不合格になります。51番の受験生が合
格できる試験と51番の受験生は不合格になってし
まう試験では当然、偏差値で表される難易度は変
わってきます。私立医学部の中にも、募集人員
(定員)を細かく分けることで見た目の「偏差値」
が大きく上がった大学もあります。

東京医科大学も募集人員が75名から34名に減れば
難易度は上昇するだろうと考えていいでしょう。東
京医科大学一般入試の志願者そのものは多少なりと
も減ると思いますが、募集人員(定員)の減員を考
えれば、志願者が減っても難易度は上がると考えて
いいと思います。

そうであれば、同じ日に1次試験を行う東海大学医
学部か福岡大学医学部を受験すればいいのか、と言
うと、そこまで単純な話でもありません。金曜日の
内部生限定メールマガジンでは、東京医科大学を回
避した受験生が東海大学医学部、福岡大学医学部に
出願するだろうから、この2校の志願者が増えるこ
とも考えるよう伝えています。この3大学のうち、
どの大学に出願するのか、あるいはこの日の受験は
避けるのかは生徒一人ひとりとじっくり向き合って
決めなければなりませんが、皆さんも上記のことを
参考にこの日の受験校を、よく考えてください。

メールマガジンでは、東京医科大学の追加合格者の
学費払い込み期限が2月になっていることにも触れ
ています。今回の追加合格者は、今年の一般入試で
東京医科大学以上に行きたい大学に合格した場合、
実質的に東京医科大学の入学を辞退出来ることにな
っています。追加合格者の中から入学辞退者が出た
場合は、今年度の一般入試の募集人員に振り向けら
れます。

東京医科大学の追加合格者の中から、何人の入学辞
退者が出るのかも自分なりに考えて、最終的に2月
2日の受験校を決めてください。