医学部入試

北里大学医学部の不適切入試(2018-12-12)

一昨日の10日、順天堂大学医学部だけでなく
北里大学も、医学部入試で不適切な扱いをして
いたことを発表しました。

順天堂大学医学部の第三者委員会の「緊急第一
次報告書」の公表と記者会見の陰に隠れた感じ
もしましたが、北里大学医学部でも2018年
度入試の繰り上げ合格で不適切な扱いがあった
ことを公表しました。

北里大学のホームページには「北里大学医学部
入学試験における文部科学省の指摘事項につい
て」というタイトルの記事が掲載されています。

文部科学省から「一般入試の繰り上げ合格にお
いて、補欠合格者への電話連絡に際し、成績順
位順の通りではなく、男性や若年者を優先して
おり、属性により差異を設けている」と指摘さ
れた、とのことです。

新聞報道によれば具体的には、繰り上げ合格の
電話連絡の際、成績順ではなく現役男子を優先
させていたようです。読売新聞は「今年の一般
入試では、正規合格した男子の辞退が多かった
ことや、手術に立ち会う際の体力面などを考慮
し、女子や浪人回数の多い受験生を不利に扱っ
ていた」と報じています。毎日新聞によると多
浪生は「現役に比べ、入学後の厳しい指導に
適応しにくい」と判断したため、と報じていま
す。

これに対し北里大学は「第三者委員会を設置し、
本件の精査並びに今後の対応について検討し、
不適切な対応を受けられました受験生には、誠
実に対応してまいります」としています。

北里大学医学部の今後の対応について、具体的
には分かりませんが、追加合格者が出る可能性
も否定できません。追加合格者がでれば、一般
入試の募集人が減ることも考えられます。

この時期に、次々と過去の不適切入試が明らか
になることや医学部一般入試の募集人員が減る
ことで、医学部受験生は振り回されています。
懸命に努力を重ねている医学部受験生のことが
一番気がかりです。

医学部の不適切入試については、今日も発表が
あるようです。これまで「各大学の自主的な公
表」を求めてきた文部科学省が「年内に調査結
果を公表する」としたことから、各大学からの
不適切入試に関する発表が続いているのではな
いかと思います。