東京医科大学が昨日、12月29日(土)の19時前
にホームページで「第3者委員会調査報告書の公表
および本学対応方針について」とするお知らせを
掲載しました。
この第3者委員会の第2次、最終報告書によれば、
2013年~2016年の医学部医学科入試で合計109名
の受験生が不適切な扱いで不合格になった可能性が
ある、としいています。その年の医学部入試で繰り
上げ合格となった受験生の最低得点よりも本来、高
い得点であったはずの受験生が4年間で109名いた
ということです。
不適切な扱いで不合格となった可能性のある109名
の内訳は、女子66名、男子43名とされています。
東京医科大学では、13年から16年の受験生につい
ては追加合格とはせず、補償の請求があれば対応す
る、としています。
また、ある年の推薦入試で受験生が予備校で「試験
問題が手に入った」と話し、この受験生が小論文で
全受験者の1位の成績だったことが明らかになり第
3者委員会は「漏洩の合理的な疑いが残る」としま
した。
新聞各紙も一斉に朝刊一面に、東京医科大学の第3
者委員会の最終報告と東京医科大学の対応について
報じています。
毎日新聞は1面トップで扱い「東京医科大学の不正
入試問題で、同大は29日、第3者委員会の最終調
査報告書を公表した。新たに2013年から16年の
4年間の入試で女子や多浪の男子を不利に扱う得点
操作で計109人が不正に不合格とされていた可能性
があると指摘。」「事前に入試問題が漏洩した可能性
も明らかになった」とリード文で報じています。
また、朝日新聞の見出しは「入試加点 寄付金と
関連か」としています。読売新聞は記事中で「寄
付金と裏口入学の関連性を疑わせる証言や資料も
明らかになった」としています。
今回の最終調査報告書の公表が年末の土曜日の
19時前になり、さらに記者会見を開かないこと
にも批判が寄せられています。
なお、医学部看護科の入試でも特定の受験生に有
利な扱いがあったことが第3者委員会から指摘さ
れました。