昨日に続いて、私立医学部の後期・Ⅱ期
の受験についてです。私立医学部後期・
Ⅱ期を受験すれば当然、医学部に進学す
るチャンスが出てきます。ただ、前期・
Ⅰ期に比べ募集人員は少なくなります。
募集人員が少ないからと言って私立医学
部の後期・Ⅱ期を最初から「無理」と思
う必要はありません。昨日、お伝えした
とおりです。
私立医学部の後期・Ⅱ期試験を受験する
メリットは、医学部合格のチャンスだけ
ではありません。
医学部受験生の皆さんも、例えば高校の
中間試験や期末試験の前は、いつも以上
に勉強に力が入ったのではないでしょう
か?やはり、大切な試験の前はいつも以
上に勉強に集中すると思います。医学部
入試が続くこの時期は、勉強に対する集
中力が高いのではないでしょうか?
私立医学部の後期・Ⅱ期を受験する、と
いうことは医学部合格のチャンスだけで
なく、真剣に勉強する時間が長くなりま
す。万一、もう一年医学部受験を続ける
のであれば、必ず来年の医学部受験に
生きてきます。
では、私立医学部後期・Ⅱ期試験は絶対
に受験するべきでしょうか?
私立医学部後期・Ⅱ期試験を受験しない
メリットもあります。
学力的に今年の医学部合格は、考えにく
い場合、早めに来年の医学部合格に向け
た勉強に切り替える手もあります。
入試を意識した勉強であれば、基礎より
医学部入試で出そうな応用問題をやるこ
とになるでしょう。基礎学力が十分にあ
ればいいのですが、基礎にまだかなり不
安があるようであれば、思い切って来年
のために、基本に戻っての勉強に切りか
えることも「有り」だと思います。
他の医学部受験生より早く来年の医学部
合格に向けた勉強をスタートし、今年の
医学部入試を受験して感じた「穴」をも
う一度基本に戻ってやり直すことは、来
年の医学部合格のためには大変効果的だ
と思います。
ただし、私立医学部の後期・Ⅱ期を受験
しない、「今年の入試は終わり」となった
からと言って、いつまでものんびりして
いたら早いスタートは切れません。いった
ん、リフレッシュするのはいいのですが、
ダラダラと長くならないように注意してく
ださい。
受験勉強の空白期間が長くなれば、せっか
く覚えたことも抜けていってしまいます。
抜けたことをもう一度をやり直す時間は
無くしたいものです。受験勉強の空白期間
を作らないよう注意してください。そして、
難しいことより、今年の医学部入試を受け
て気づいた自分の弱点を基本からやり直す
ことを考えてください。