医学部入試

医学部合格が見えそうなら(2019-03-25)

来年の医学部合格を目指している医学部
受験生の中には、まだまだ基礎も怪しい
受験生もいると思います。そうであれば、
とにかく医学部の入試問題を解くための
ベースとなる基礎をしっかり固めること
が大切です。

一方で、学力的には医学部合格が見えそ
うな所まで来ている受験生もいると思い
ます。そこまで来ているのなら、医学部
合格まで、あと何が足りないかを見極め
そこを埋め、更に上積みすることを考え
てください。

学力的に、医学部合格に近いところまで
来ている受験生にぜひ注意してもらいた
いことがあります。それは「難しい問題
が出来れば、合格する」とは考えない方
がいいということです。

「難しい問題」というとやや曖昧ですが、
「他の受験生もなかなか解けない問題」と
考えてください。

慶應大学医学部に次ぐ難関と言われる東京
慈恵会医科大学の正規合格者の合格最低点
は昨年が52.5%、一昨年が44.8%でした。
これは、正規合格者の最低点ですから繰り
上げ合格者の合格最低点は更に下がります。
入試で半分取れれば、あの「慈恵」に合格
です。東京慈恵会医科大学の問題全てが難
しいわけではありません。その場で考える、
見たことが無いような難しい問題を解ける
ことより「やったことがある、見たことが
ある」問題を試験時間内で正確に解けたか
らの「慈恵合格」でしょう。繰り返します、
取れるところを確実に解いて、半分取れれ
ば東京慈恵会医科大学でも合格出来ます。

一方で「やったことがある」問題をきっち
り点にすることは、簡単なことではありま
せん。

医学部の合格が見えそうな受験生の皆さんは、
難しい問題が解けないから合格出来なかった、
と考えがちですが、難しい問題の前に、やっ
たはずの標準的な問題が本当に出来るのかを
考えてください。

メルリックスでは、選抜クラスのテキストは
3段階あるオリジナルテキストの最上位、ハ
イレベルテキストを使います。このハイレベ
ルテキストでも特に前期は基本的、標準的レ
ベルの問題を大切にしています。

ちなみに福岡校、大阪校には選抜クラスは、
ありませんが、それぞれの校舎で選抜テスト
を受けていただき、基準点を超えると選抜ク
ラスの授業料が適用されます。福岡校、大阪
校をお考えの方は、ぜひ選抜テストを受験し
てみてください。

話が若干それましたが、医学部受験生の皆さ
んは、志望する医学部の入試で合格点を取る
ために受験勉強を進めているはずです。「難
しい問題が解ければ、普通の問題は解ける」
と考える受験生もいるようですが、私はそう
思いません。実際の入試で「解けるはずの問
題が解けなくて合格を逃がす」ことの無いよ
うに注意してください。

「志望校の入試で難しい問題も出るから、や
らないわけには行かない」そう考える医学部
受験生もいるでしょう。「その問題が解けない
と合格点に達しないか」「合格者は、その問題
を解いているのか」一度、そこを考えてみて
ください。

医学部受験の理想は「志望校の入試でトップ
の成績は取れなくても、合格最低点なら何度
やっても確実に取れる」です。自分が、そこ
に到達する最も確実な勉強は、どのような勉
強なのかを考えて勉強を進めてください。

私は、医学部で合格点を確実に取るためには、
東大や京大の入試問題をやっている時間は無
いと思います。東大、京大、医学部単科の国
公立大学医学部を狙う受験生を除けば、見た
ことの無いような問題を解けるようにする必
要は無いと考えています。