昨日、福岡大学のホームページに「医学部
医学科入学試験に係る第三者を含む調査委
員会の最終報告と福岡大学の対応について」
という発表が掲載されました。
福岡大学医学部は文部科学省から、過去の
医学部入試で現役・浪人という属性によっ
て一律に点数に差異を設ける取り扱いが
あったことを指摘されていました。文部科
学省の指摘を受けて福岡大学は「福岡大学
医学部医学科入試制度調査委員会」を設置
し医学部入試について調査を進めて来てい
ました。そして、昨日、調査委員会の最終
報告の公表と、それに伴う福岡大学の対応
がホームページに発表されました。
最終の調査報告者では「現役・浪人という
属性により一律に点数に差異を設ける取り
扱いは、不適切といわざるを得ないものと
考える」としたうえで「不適切の程度は、
追加入学の措置をとることまで要求される
ものではないと考える」と結論づけていま
す。
この第三者委員会の最終報告書を受け、福
岡大学は不適切入試に関して追加入学の措
置は取らないことを発表しました。同時に
「不適切な入学試験を受けざるを得なかっ
たことについて、慰籍並びに入学検定料の
返還を合わせ、お一人当たり金壱拾万円を
お支払いいたします」と発表しました。
福岡大学医学部は一般入試や推薦入試で、
調査書に配点を設け、そこで現役、1浪、
2浪以上で調査書に対する評価を一律に変
えていたことが分かっています。
今回の福岡大学の対応には納得のいかない
医学部受験生も少なくないように思います。
私個人としては、医学部全てで合否判定方
法をもっと具体的にすべきだと考えていま
す。国公立大学医学部も私立大学医学部も
調査書、面接、小論文の取り扱いが、はっ
きり明示されていない大学が多く、受験生
を悩ませていると思います。
どうすれば医学部に合格できるのか、医学
部受験生のために、各大学は具体的に知ら
せて欲しいと考えます。