本日は渋谷本校で「今年、私立医学部に
合格する方法」というタイトルで、お話
しさせていただきました。
今日はまだ3月で、2019年度入試の期間
内にはなります。そういった意味からは、
「来年、私立医学部に合格する方法」とし
た方が正しかったのかもしれませんが、あ
えて「今年」としました。参加していただ
いた方達にとって「もう今年」と言う意味
で「今年」としました。
医学部入試は、ますます複雑になって行っ
ています。今年も一般入試で日本医科大学、
兵庫医科大学でこれまで無かったタイプの
医学部入試が始まりました。東海大学医学
部、杏林大学医学部でも、これまでと違う
医学部AO入試が始まりました。
医学部入試は、どんどん変化し複雑になっ
ています。医学部入試が突出して難しい入
試であることは間違いありません。しかし、
様々な医学部入試がありますので、「やり様」
はあります。
今日、お話しさせていただいた中の一つに
「地域枠も、ちゃんと考えてください」と
いうことがあります。
医学部の定員は増えていますが、地方の医師
不足の解消が主な目的ですから増員分の多く
は地域枠に回されています。
地域枠に注意していただきたい最も大きい理
由は「医学部入試では、一般的に地域枠の
方が、チャンスが大きい」からです。分か
りやすい言葉で言うと「合格しやすい」か
らです。
先日、東京慈恵会医科大学の合格最低点に
ついて触れました。2年前、2017年度入試
の東京慈恵会医科大学の正規合格者の合格
最低点は得点率44,8%でした。「半分取れ
なくても慈恵正規」です。
東京慈恵会医科大学一般入試には、5名の
地域区分枠があります。これは全国を5つ
の地域に分けて、各地域から必ず1名を優
先して合格させる制度です。東京、神奈川、
千葉、埼玉の首都圏4県には、この地域区
分枠は与えられていません。
2017年度入試で得点率44.8%での正規合格
者は、この地域区分枠での合格者です。一般
枠での正規合格者の合格最低点は、分かりま
せんが、ここまで低くはないでしょう。
このように一般的に「地域枠」は一般枠に比
べて、合格最低点が下がる傾向にあります。
ですから、地域枠にも関心を払ってもらいた
いのです。
地域枠の中には、出身地や出身高校の制限の
無い地域枠もあります。「地域枠は自分には
関係ない」と決めつけずに一度は検討して下
さい。
ところで、その東京慈恵会医科大学を3月に
卒業した元生徒は、6年間チューターをやっ
てくれました。一昨日の合格祝賀会で生徒を
送り出した後、彼が講師、スタッフに「お世
話になりました」と挨拶をしてくれました。
その中で「自分は慈恵を受けるつもりは全く
無かったが、メルリックスで慈恵の受験を勧
められ、慈恵に入学し卒業することができた。
素晴らしい大学だった。自分の人生はメルリ
ックスのおかげで、大きく変わったと思う」
と話してくれました。
生徒に合った受験校の選定は、難しいけれど
も大切なことだと改めて心が引き締まる思い
でした。