医学部受験生で何浪から「多浪生」と
言うのかは、特に決まりがあるわけで
はありません。一般的には医学部受験
生で、3浪ないし4浪以上は多浪生と
言われるようです。
3浪目になれば、現役の時と合わせて
3回、医学部合格に向けて受験勉強を
やっていることになります。医学部合
格のための勉強を3回繰り返せば、数
多くの問題に触れます。見たことの無
い問題は、ほとんど無くなるでしょう。
毎年毎年触れることになる問題も、か
なりあるでしょう。
ここに多浪生が陥りやすいワナが潜ん
でいます。
毎年のように触れている問題は「こんな
のもう大丈夫」と思ってしまいがちです。
本当に大丈夫ならいいのですが、解き直
してみると途中で「あれっ」となってし
まう事も少なくありません。
医学部入試で合格するためには、「他の
受験生が解けない問題を解く」ことより
「他の受験生が解いてくる問題は自分も
絶対に解く」ことの方がはるかに大切で
す。他の受験生が解けない問題は、解け
なくても、そこで差を付けられることは
ありません。もちろん解ければいいのは
間違いありませんが、他の受験生が解け
ない問題ということは、かなりの難問で
す。他の受験生が解けない難問を解ける
ようにすることと、他の受験生が解ける
「見たことのある問題」を自分も確実に
解けるようにすることのどちらが現実的
でしょうか?そこを考えてください。
多浪生になれば、何度も出会った問題は、
軽視して難しい問題をやりたくなります。
そこに多浪生のワナが潜んでいます。
これまで何度もやってきた「よくある問
題」を軽く考えず、そういった問題こそ
完璧に自分のものとしてください。「完璧
に」というのは、「短時間で正確に解き切
ることが出来る」ということです。実際
の医学部入試では、「短時間で正確に」と
いうことが極めて重要です。そこをしっか
り意識して医学部合格に向かってください。