前回、センター試験のボーダーライン得点率から
医学部は本当に難しいのかを見てきましたが、
帝京大学医学部が東大より難しいと聞いて
医学部受験生は気が遠くなったんじゃないでしょうか。
「医学部入試がいくら厳しいと言っても
東大より難しいなんて……」
と思っているのではないでしょうか。
以前、
「医学部の入試情報は読み解かなくてはならない」
とお話ししましたが、
ここでも、
医学部入試の情報をしっかり読み解かなくてはなりません。
東大のセンター試験の満点は900点です。
これに対し、
帝京大学医学部のセンター試験利用入試の満点は300点です。
つまり、受験科目が違うのです。
東大は
英語(外国語)、数学、国語、理科、地歴公民
の5教科から7科目選択です。
帝京大学医学部は
3教科8科目の中から3科目選択です。
具体的な受験科目は自分で調べた方がいいでしょう。
結論を言えば、東大は受験科目の選択の幅が狭いのに対し、
帝京大学医学部は選択の幅が広く、
得意な科目を選びやすいということです。
私立医学部のセンター試験利用入試は
大学により試験科目がバラバラです。
医学部受験生が、
私立医学部のセンター試験利用入試を検討する時、
受験科目をしっかりと見て下さい。
とは言え、たとえ得意な3科目を選んだとしても
センター試験で9割をとらなければならないというと
医学部入試は本当に厳しい入試ですね。
私立医学部の
センター試験利用入試のボーダーライン得点率は
90%程度ですから、
受験科目の違いはあっても
東大並みということです。
逆に言うと、
私立医学部のセンター試験利用入試で合格する力があれば
普通の医学部入試でも十分合格できる力があるということです。