共同通信が2021年1月からセンター試験
に代わって実施される大学入学共通テストに
ついて「数学の文章記述問題、導入見送り
初年度大学共通テスト、数式のみ」という
記事を配信しました。
文部科学省からの発表ではありませんが、大
学入試センターの高校教員向け説明会で「数
学で検討していた文章記述の問題導入を初年
度は見送る」と大学入試センターが話した、
とのことです。
大学入試センターは、これまで高校生を対象
に大学入学共通テストの試行調査を行って来
ました。昨年11月の2回目の試行調査では、
3問ある数学の記述問題の正答率が、5.8%、
10.9%、3.4%と非常に低くなりました。この
正答率では、大学受験生の学力を計る問題と
して適当とは言えないでしょう。
このような状況から、大学入試センターも
大学入学共通テスト初年度の数学の記述問
題は全て、文章を書かせることなく数式だ
けとすることを決めたようです。
センター試験に代わる、大学入学共通テス
トが、どのようなテストになるのか、なか
なか確定しません。
先日も、成績を提供する予定の英語民間資
格・検定試験のうちTOEICが辞退するこ
とが分かりました。TOEICを受験するつ
もりだった高校生は愕然としたのではない
でしょうか。
これでは受験生も高校生も、大学入学共通
テストに対し不安が大きくなるばかりでは
ないでしょう。大学進学を目指す受験生や
高校生を持つご家族も同じでしょう。
医学部受験生、歯学部受験生に限らず、大
学進学に備えている全ての受験生、高校生
のために、早く大学入学共通テストの実施
要領を固めてもらいたいと思います。