医学部入試

イメージトレーニングとしての模試活用(2019-10-09)

医学部入試、歯学部入試で結果を出すためには、
学力を付けることは当然ですが、自分の持ってい
る学力を入試当日出し切ることも重要です。

多くの医学部受験生、歯学部受験生を見ていると
本番に強い受験生と、本番で力を出し切れない受
験生がいるように思います。

「本番に強い」「本番に弱い」の差は、どこから
来るのでしょう?

私は「入試当日、いつもと同じ精神状態でいられ
るか」の差だと思います。

医学部入試、歯学部入試の試験当日、試験以外の
ことで気持ちが揺れるのか、試験のことだけを考
えていられるか、の差だと思います。

現役の受験生の場合、まず一般入試の会場に向か
う受験生と親の多さに圧倒されるようです。試験
が始まる前から気持ちが揺らいでしまいます。
それでは、持てる力の発揮は難しいでしょう。

浪人生も「今年もダメだったらどうしよう」など、
余計なことを考えてしまいがちです。そうなって
しまうと、ちょっとしたミスでも大変なことをし
てしまったように感じたりします。いつもなら、
そんなことは気にしないことであっても入試本番
になれば心に重たくのしかかってきます。

では、入試当日もいつもと同じ精神状態でいられ
るためには、どうしたらいいのでしょうか?

いろいろな方法があると思いますが、一つには「
慣れ」が大きいと思います。何年も浪人すればい
い、という話ではありません。本番同様の経験を
積むといい、ということです。

その具体的な方法として、模擬試験の活用があり
ます。医学部に特化した模試を受ける、というこ
とではありません。

現役生の皆さんが模擬試験を受験する時は、高校
で受験するでしょう。いつもの通いなれた場所で、
いつも見ている同級生と一緒に、いつもの先生が
配る試験問題を解く。

休憩時間は、友達といつものようにリラックスす
る。トイレの場所を探すようなこともなく、いつ
もと同じ精神状態で試験を受けることが出来ます。

これでは、入試本番同様の経験をすることは出来
ません。

自分の高校で、見慣れた顔に囲まれて試験を受け
るのではなく、知らない場所で知らない人たちに
囲まれて試験を受けてこそ本番同様の経験が出来
ます。

そのために、これから受ける模擬試験はぜひ、高
校任せにするのではなく自分が個人的に申し込ん
で模試を受けて下さい。そうすれば、試験会場は
指定された場所になり、知らない場所で知らない
人達に囲まれて試験を受けることになります。

休み時間も話す相手がいない。トイレの場所もよ
く分からない。昼食も一人でボソボソ食べる。
これでこそ、本番同様の経験で「入試当日もこ
んな感じなんだ」ということが体感できます。

浪人生も同じです。いつもの予備校で模試を受け
るのではなく、あえて個人で模試を申し込む、と
いうことも考えてみてください。