センター試験が終わり、明日から私立医学部
入試が始まります。
国公立医学部と私立医学部を併願する受験生
は、国公立医学部2次試験対策と私立医学部
対策の二つの試験対策のバランスを、どう
取っていくのか難しい判断が必要です。
基本的には、センター試験の自己採点結果
から国公立大学医学部合格の可能性を考え、
私立と国公立のどちらの対策に重点を置く
かを考えてください。
さて、明日は国際医療福祉大学医学部と
愛知医科大学の1次試験日です。昨年も
私立医学部入試のスタートは、この2校
からでした。
国際医療福祉大学医学部の志願者は開設
以来、毎年伸びて来ました。しかし、4年
目の今年の入試では初めて志願者が前年を
下回りました。
国際医療福祉大学医学部の志願者は、募集
人員105名に対し2,887名で、前年の志願
者2,948名を61名下回りました。
国際医療福祉大学医学部志願者微減の要因
として、入試難易度の高さが考えられます。
駿台予備学校の駿台全国判定模試の合格
目標ライン(ボーダーライン)では、国際
医療福祉大学は、昭和大学選抜Ⅰ期と同じ
偏差値62となっています。東邦大学医学
部は偏差値61ですので、駿台予備学校は、
国際医療福祉大学医学部の難易度は「昭和
大学医学部と同じで、東邦大学医学部より
難しい」としています。
この入試難易度を見た医学部受験生が、国
際医療福祉大学医学部を回避した可能性が
あります。
また、国際医療福祉大学の英語は、配点が
高い上に問題の難易度も高く英語に苦手意
識がある受験生は受けにくいと思います。
こういったことが志願者減の要因と考えら
れます。ただし、2,887名が出願し受かる
自信のある受験生は出願しているでしょう
から、「難易度が下がる」ことには期待しな
い方がいいでしょう。
なお、国際医療福祉大学医学部センター試
験利用入試の志願者は、募集人員15名に
対して、前年の110名減の972名でした。
愛知医科大学の志願者も微減となりました。
愛知医科大学の志願者は募集人員約65名
に対し2,360名でした。昨年は2,382名が
志願していますので、22名減となりまし
た。
募集人員約15名のセンター試験利用入試
の志願者は昨年より11名少ない955名
でした。
愛知医科大学は、一般入試もセンター試験
利用入試も志願者は減ってはいますが、前
年並みと考えていいでしょう。
国際医療福祉大学医学部も愛知医科大学も
試験は理科から始まります。理科2科目の
時間配分に注意してください。
また、国際医療福祉大学医学部の化学、
生物は手強い問題が出題されると思って
いてください。自分だけが解けないので
は無く、他の受験生も苦労していると考
えて問題に取り組んでください。