昨日の愛知医科大学に続き、明日は同じ
愛知県の藤田医科大学の1次試験日です。
この二つの私立医学部は、東海地方の医
学部受験生が第一志望とすることの多い
大学です。私立医学部入試は始まったば
かりですが、東海地方の医学部受験生に
とっては特に重要な3日間だと思います。
同じ愛知県ということで、比較されがち
な藤田医科大学と愛知医科大学ですが、
志願者数の前年との比較では明暗を分け
ました。
愛知医科大学は、一般入試前期の志願者
が22名減と、わずかながら前年を割り
込みましたが、藤田医科大学一般入試前
期の志願者は、前年の志願者を110名上
回る1,742名となりました。
ただし、愛知医科大学一般入試前期の志
願者は募集人員約65名に対し、2,360名
で志願倍率は36.3倍になります。これに
対して藤田医科大学一般入試前期は、募
集人員80名(愛知県地域枠5名を含む)
に志願者は1,742名でした。志願倍率は
21.8倍で、志願倍率は愛知医科大学が
上回っています。
あくまで私の感想ですが、最近の藤田医
科大学は「国公立医学部医学科受験生を
意識している」と感じています。
例えば、募集人員15名で行われるAO
入試「ふじた未来入試」は原則、合
格したら必ず入学することが出願条件
になっています。
募集要項の出願条件の2に「合格した
場合本人及び保護者が入学することを
確約できる者」とありますが、その続
きにカッコ書きで(ただし、国公立大
医学科の推薦・AO入試又は一般入試
前期日程に合格した場合に限り辞退を
認め、入学金を除く学費を返還する)
とあります。
国公立大学医学部医学科を第一志望と
する受験生にも受けてもらいたい、と
いうことでしょう。
藤田医科大学一般入試の試験時間は、
英語90分、数学100分と長めに
設定されています。国公立医学部
受験生も受けやすいように試験時間を
長めに取ってあるのかもしれません。
今日の岩手医科大学、明日の東京女子
医科大学の英語と数学は、いずれも試
験時間60分です。藤田医科大学に比
べ、かなり短い試験時間です。
明日、藤田医科大学医学部を受験され
る皆さんは、試験時間をしっかり頭に
入れて問題に立ち向かってください。
藤田医科大学では医学部合格者の平均
点を科目別に公表しています。合格者
平均点ですので、全科目でこれをクリ
アすることは難しいかもしれませんが、
具体的な目標と考えていいでしょう。
昨年の一般入試前期の合格者平均点の
英語は、200点満点で108.7点。5割
を少し超える点数です。数学は200点
満点で110.1点、化学は100点満点で
67.4点、物理は100点満点で65.6点、
生物は100点満点で61.5点でした。
昨年の合格者平均点から考えると、英
語は苦手であっても5割キープ、得意
なら英作文などで上積みして6割が目
標となるでしょうか。もちろん自信が
あれば、さらに高い点を目標にしても
いいと思います。
数学は、大問1の10題の小問集合は
手堅く解きたいところですが、焦りは
禁物です。残りの大問2題は証明問題
も出題され、考えさせる難易度の高い
問題が並ぶと思いますので、時間を考
えながら減点されない丁寧な答案を心
掛けてください。数学が苦手なら、ま
ず5割キープが目標となるでしょう。
理科は、まず6割を確実にして、そこ
からどれだけ上積みできるかを考えな
がら、問題に立ち向かってください。
なお、藤田医科大学では小論文はあり
ません。一方で、面接は提出書類と合
わせて、100点の配点があります。
MMIも行われますので十分な準備が
必要です。
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