関西医科大学医学部は、最近私立医学部受験
生の人気が高まっていると感じています。
大阪校の生徒に聞いても「大阪医科と関西医
科なら関西医科を選ぶ」という生徒が最近、
出て来ました。
河合塾の医学部入試予想ランキングでも、関
西医科大学は、大阪医科大学と同じ偏差値
67.5にランクされています。昨年の合格者分
布詳細を見ても、関西医科大学と大阪医科大
学の入試難易度は拮抗していると言えます。
さて、関西医科大学の一般入試では英語80
分、数学90分と試験時間は、私立医学部と
しては、しっかり取られています。また、
出題内容も国公立医学部入試に近い感じが
します。
関西医科大学の英語は、ここのところ「長
文以外は何が出るか分からない」といった
状態が続いています。「えっ」と思わせる問
題が出題されるかもしれませんが、何が出
ても慌てないことが肝心です。まずは、「6
割取れればいい」ぐらいの気持ちでいいで
しょう。
関西医科大学の数学は、試験時間90分で
大問4題の記述式です。国公立医学部の数
学をイメージさせるような出題形式です。
出題分野も、「決まっている」、とまでは言
えません。昨年の過去問を、時間を計って
解いて、関西医科大学の数学に少しでも慣
れておくといいでしょう。
昨年の関西医科大学の数学は、以前に比べ
やや解きやすかったと思われます。今年は
若干、難化するかもしれません。
昨年と同レベルの問題であれば「大問2
題完答」は狙いたいところです。「大問
3題完答」もありそうです。まずは丁寧
な答案を心掛け、取れるところを確実に
取ることが大切です。
関西医科大学の化学は、大問4題で計算
を伴う問題が多くなります。出題内容は
幅広い分野から出題され、それぞれの問
題の難易度も様々です。
有機化学からの出題が多く、有機化学の
知識をもう一度確認しておくといいでし
ょう。かなり深いところまで問われます。
関西医科大学は、一般入試の正規合格者
の最高点と最低点を公表しています。
昨年の正規合格最低点は400点満点の
249点で6割を少し超えました。
一昨年の正規合格最低点は、400点満点
で234点、3年前は203点で5割をわず
かに超えたところでした。年々、最低点
が上がっています。4科目合計で、6割
は切らないことを考えて試験に臨んでく
ださい。