川崎医科大学は首都圏の大学を除けば、
私立医学部一般入試で唯一、自校のキ
ャンパスだけを1次試験会場とする大
学です。

川崎医科大学は岡山県倉敷市にあり、
ほとんどの受験生が試験の前日に川崎
医科大学の近隣に前泊する必要があり
ます。

東日本の医学部受験生は、前泊の負担
だけでなく、川崎医科大学の1次試験
終了後に移動して、翌日に他の医学部
を受験することも大変なことです。負
担の大きさは、何も東日本の受験生に
限った話ではないでしょう。

また川崎医科大学の1次試験日は、例
年、近畿大学医学部の1次試験日と重
なります。関西の医学部受験生は近畿
大学医学部と川崎医科大学に二分され
ます。なお、川崎医科大学は私立医学
部で、最も学費が高いこともあって、
学力に自信のある受験生は、近畿大学
医学部に出願する傾向にあります。

こういったことから、川崎医科大学の
志願者は少なく昨年は1,290名でした。
男子受験生は受けられない、東京女子
医科大学の志願者1,661名を下回って
います。

河合塾も駿台予備学校も、私立医学部
の入試難易度で、最も低くいとしてい
るのは、川崎医科大学です。他の学部
に比べ、飛び抜けて難易度の高い医学
部入試の中では、受験生にとってチャ
ンスの大きい医学部入試と言えます。

さて川崎医科大学の英語は、試験時間
80分のマーク式です。問題の難易度は
医学部入試としては標準的と言えるで
しょう。ただ、長文問題では、細かい
ところまで正確に読まなければ正解出
来ない問題もありますので、問われて
いる部分は、注意深く読んでください。

川崎医科大学の数学は、試験時間80分、
大問3題のマーク式です。積分の出題が
多く、昨年も積分が出題されています。

問題そのものは、「難問」というわけでは
ありませんが、上手く誘導に乗れないと
苦戦するでしょう。また、計算が多いの
ですが、途中は見てくれませんので正確
な計算が必要です。過去問で川崎医科大
学の数学の誘導に慣れておくといいでし
ょう。

川崎医科大学の化学は、頻出分野と言え
るものはなく、全範囲から万遍なく出題
されています。積み残しの無い勉強が求
められます。

問題そのものは基本的、標準的なものが
多く、7割以上を狙いたいところです。

川崎医科大学は1次試験合格者の最低点
を公表しています。昨年は350点満点の
210点で、ちょうど6割でした。まずは、
6割をきっちり確保して、そこから５％
の上積みを目指してください。

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