志願者数の減少により
厳しい状況が続く私立歯学部入試ですが、
今年の入学者数を見てみると、
私立17大学のうち、まだ入学者数が判明していない
2校を除く、計9校で定員割れとなっています。
これは半分以上が定員割れしている計算になり、
まだまだ歯学部入試の厳しい状況は続いています。
そんな中、指定校推薦入試の枠を広げたり、
受験回数を増やしたりと、
様々な方法で受験生を集めようとしている
私立歯学部ですが、
2011年度も様々な変更が行われます。
昨年から始まった明海大学歯学部のAO入試ですが、
昨年はA日程とB日程の2回募集でしたが、
今年は9月から3月まで計5回募集があります。
募集人員は昨年と変わらず60名です。
また、日本大学松戸歯学部と鶴見大学歯学部でも
AO入試が新規実施されます。
日本大学松戸歯学部では、
例年、2月初めに一般入試の1期試験が
実施されていましたが、
今年から1期試験はA日程(2月1日)と
B日程(2月4日)に分かれます。
このように、私立歯学部入試の変更は
基本的に受験回数を増やすところがほとんどです。
歯学部志望の受験生にとっては、
受験しやすいと言えるでしょう。
また、これまで「本学」のみで試験を行っていた
福岡歯科大学歯学部が一般入試A日程と
センター試験利用入試の2次試験で
東京会場を設置します。
以前、福岡歯科大学さんには
「受験生を増やすにはどうしたらいいでしょう」
とご相談を受けたことがあり、
その時「地方会場、特に東京に試験会場を設ければ、
受験生は増えると思いますよ」
とお話しさせていただいたことがありました。
東京会場を設置する今年、
どのぐらいの志願者を集めるか
注目したいところです。