医学部受験生の皆さんの中には、多浪ということを
心配している方もいらっしゃると思います。私自身
は、「9浪は仮に不利があったとしても乗り越えら
れる」と思っています。
メルリックス学院から今年も9浪生が医学部に合格
しています。「今年も」としたのは、去年も9浪生が
医学部に合格しています。それだけでなく、昨年は
10浪生が医学部に合格、進学しています。
今年、9浪で医学部に合格した生徒は東京の高校を
卒業し、今も実家は東京です。昨年からメルリック
スの生徒になったのですが、実家のある東京渋谷で
はなく、福岡のメルリックスを選びました。
彼が福岡で受験勉強をすることにしたのは、それま
での浪人生活の反省からです。東京の予備校で浪人
生活を送っていた彼は、明るい性格で人付き合いも
よく、高校の友人たちの誘いを断れず、ついつい勉
強がおろそかになることがあったようです。
医学部以外の学部を目指していた友人は皆、大学生
になりましたので、時間的な余裕はたっぷりあった
ようです。一人の友達とは数カ月に一度であっても、
友人が多いと月に何度も受験勉強が十分に出来ない
日が出て来ます。
7浪目を終えたところで彼も「このままではまずい」
と考え新しい予備校として、友人が医学部進学を果た
したメルリックス学院を選び、さらに友達のいない福
岡で受験勉強を進めることにしました。
福岡での彼は、勉強にしっかり集中し実力も向上
して私立医学部2校の1次試験に合格しましたが、
残念なことに最終合格とはなりませんでした。
メルリックスでの2年目は最後の1年と考え、より
一層勉強に励みました。今年度の私立医学部入試が
始まり、最初に受けた岩手医科大学医学部で正規合
格をつかみ取りました。
また、この他に東北医科薬科大学医学部、帝京大学
医学部、杏林大学医学部、久留米大学医学部、福岡
大学医学部の1次試験にも合格しました。
帝京大学医学部は正規合格とはなりませんでしたが、
繰り上げ合格の可能性は残っています。東北医科薬
科大学医学部と杏林大学医学部は結果待ち、久留米
大学医学部の2次試験は今日、福岡大学医学部の2
次試験は明日です。
彼は1次試験合格後、面接練習を徹底しました。
特に「なぜ9浪もしたのか」という質問に対する答
えは、「面接官が満足する答えはどのような答えか」
を私達から聞き、完璧に仕上げました。
杏林大学医学部の2次試験に出発する前も、私が福岡
に到着するのを待ってくれ、面接の確認をしました。
昨日も杏林大学医学部の2次試験を終え、そのまま
福岡の校舎に戻り私と久留米大学医学部の面接の最後
の確認をしました。「最後の1年」に掛ける思いの強さ
を感じます。
多浪生と言われる医学部受験生の皆さん、多浪とい
うことは隠せません。しかし、「多浪ではあるけど、
この受験生なら問題ない」と面接官に思わせること
は十分に可能です。
面接に際しては、多浪について聞かれた時に、なんと
答えるのか、十分に準備してください。