医学部を目指して頑張っている高校生の皆さんや
既卒生の皆さんの中には、「志望する医学部に合格
した先輩が、身近にいない」という方も少ないかも
しれません。

特に私立医学部を志望する皆さんの身近には、国公
立医学部に合格した先輩はいても、私立医学部に合
格した先輩はいないかもしれません。

私立医学部に合格した先輩から直接話が聞けない方
のために、私が「この時期、何をしていたか」を
聞きました。

まず、現役で順天堂大学医学部に合格した先輩の話
です。

この先輩は、高校の部活にかなり力を入れていて、
サッカー部でボランチというポジションをやって
いました。特別な強豪チームというわけではあり
ませんでしたが、レギュラーを勝ち取り高校３年の
最後の試合まで燃えつくそうと考えていました。

そこで彼が考えたのは「春休みに出来るだけ貯金
をしておきたい」でした。「メチャメチャ勉強した」
と春休みを振り返って言っていました。「３年生に
なって、サッカー部の部活に全力で取り組めば勉強
時間は取れないだろう。だったら今、頑張る」と
春休みはダラダラすることなく勉強に集中しました。

「大好きなサッカーを思い切りやる」という強い
思いが、勉強に集中させてくれました。

具体的には、数学は数学ⅠAとⅡBの青チャート、
苦手な英語は、高校から宿題として出された教材を
2周、理科はセミナー化学とセミナー物理の演習問
題を2周しました。学年末の試験が終わったところ
から新学期が始まるまでの間に、これだけの量をこ
なしています。

来年の医学部合格を目指す皆さんに特に注目して欲
しいのは「2周」という部分です。1回やって終わ
り、ではありません。繰り返すことが大切です。
1周目に比べれば2周目は、短い時間で出来るはず
です。しかし、やったばかりなのに出来ないことも
あるはずです。繰り返すことで1冊の教材を、きっ
ちり仕上げることが重要です。医学部合格者は口を
揃えてそう言っています。

勉強は家でやった、とのことです。「これは風邪を
引きたくないから外に出ない」との考えからだそう
です。

3年生になって7月の最後の試合が終わるまでは、
部活で疲れて1日1時間しか勉強が出来なかったの
ですが、春休みの貯金のおかげで、現役で順天堂大
学医学部に合格しました。

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