医学部入試

医学部合格に市販の問題集では足りないわけ、化学編(2020-04-15)

医学部合格に向けて市販の問題集を使って勉強を
進める場合、足りない部分が出てくることを昨日
お伝えしました。

市販の問題集は、特に医学部入試を意識して作ら
れているわけではないので医学部特有の問題には
対応出来ていません。

その一つの例として杏林大学医学部や順天堂大学
医学部、東邦大学医学部など、多くの医学部入試
の英語長文に見られる医療系テーマの英語長文が、
市販の問題集だけでは圧倒的に不足することをお
伝えいたしました。

また順天堂大学医学部のような、与えられたテー
マについて自分の考えを英語で書くような問題は、
問題集だけでは乗り越えられないでしょう。

昨日は英語を例に、市販の問題集では足りない部
分があることをお伝えしましたが、今日は化学を
見てみましょう。

医学部入試の化学では、医学部の先生が問題を作
るせいか、生命科学に近いような問題が出題され
ることがあります。聖マリアンナ医科大学や埼玉
医科大学などでも見られますが、昭和大学医学部
の化学の問題がその典型と言えるでしょう。

今年の昭和大学医学部選抜Ⅰ期の化学の第一問が
そうでした。「D-グルコースは生物界全体にわた
って大量に存在し、様々な物質の材料となってい
る。また、細胞にとっては主たるエネルギー源で
ある」という文章から始まるこの問題には「動物
細胞で最も多くみられるアミノ酸がD-グルコサミ
ンとD-ガラクトサミンである」「静脈中にD-マン
ニトールを投与すると細胞内に取り込まれないた
め血しょうは高浸透圧となり、水分を抹消から吸
い上げる」といった記述があります。

日頃から、こういった生命科学的な化学の問題に
触れていないと出せる力も出せないでしょう。
しかし、残念なことに市販の問題集でこういった
問題を見ることは、まずありません。

メルリックス学院の授業では、こういった医学部
独特の問題をしっかり扱いますが、市販の問題集
だけでは、こういった問題への対応力を磨くのは
難しいでしょう。

市販の問題集で化学の勉強を進める時には、志望
校の化学で合格点を取るためには足りない部分が
あるかもしれない、ということを意識して勉強を
進めてください。

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