全国の国立大学86校が参加する国立大学協会は
昨日、総会を開き2021年度入試について「現状
では入試日程をずらすべきではない」とした見解
で一致しました。
全国の国公私立高校の校長の組織、全国高等学校
長協会は、大学入学共通テストを含め推薦入試
(学校推薦型入試)、AO入試(総合型選抜)、
一般選抜(一般入試)の全ての大学入試の1か月
繰り延べを要望する要望書を国立大学協会などに
提出しました。
しかし、国立大学86校で構成される国立大学
協会は「現時点では入試日程を変更すべきでは
ない」としました。
国立大学協会の会長である筑波大学の永田恭介
学長は総会後の記者会見で「大切なのは受験生
に安定した日程を示すことだ」と述べ、入試日
程の変更に否定的な考えを述べました。
ただ、新型コロナウイルスの第2波を想定した
対応策は「引き続き対応策を検討する」としま
した。
また、高校側に「出題範囲について配慮を求め
る意見がある」ことについては「考え得ると思
う」としました。
国立大学協会としては、「入試日程の繰り延べ
は賛成出来ないが、出題範囲を限定することは
それぞれの大学が判断すればいい」ということ
です。
明日の17日には文部科学省で、国立大学協会
や高校を交えた協議が行われます。そこで、来
年度の大学入試について何らかの方向性が示
されるかもしれません。