来年1月から、これまでのセンター試験に代わ
って実施される大学入学共通テストの「第2日
程」受験予定者は約3万2千人と判明しました。
新型コロナウイルスの影響で、休校を余儀なく
された高校が多く、高校3年生の学習の遅れが
懸念されています。これを受けて文部科学省は、
通常の日程(第1日程)に加え、2週間後にも
試験日程を設けました。
本来は、インフルエンザ等で大学入学共通テス
トを受験出来なかった受験生のための追試験日
程なのですが、高校の学校長が「学習の遅れ」
を認めれば、現役生に限って2週間後の「第2
日程」の受験も認められます。
大学入学共通テストの第2日程の試験会場を、
どの程度の規模で設ければいいのかを調べるた
めに、文部科学省は全国の高校に対し受験生の
意向調査を依頼しました。
その結果、通常の「第1日程」での受験予定者
は約43万1千人、「第2日程」での受験予定者
は約3万2千人という結果となりました。
ほとんどの現役受験生は、通常の日程での受験
を考えているようです。
これは「第2日程で受験すると国公立大学の受
験校を検討する時間が短い」「第2日程で受験
すると私立大学の対策をやる時間が取れない」
といった理由のようです。
確かに、私立医学部・歯学部と国公立医学部・
歯学部を併願する場合、12月から大学入学
共通テストの対策に時間を取られるでしょう。
私立医学部・歯学部対策は大学入学共通テスト
が終ってからになることが多いと思いますが、
「第2日程」で受験をすると、既に私立医学部
・歯学部入試が始まってしまっています。
医学部・歯学部志望者で国公立と私立の併願者
は、「第2日程」での受験は現実的ではないで
しょう。
今後、新型コロナウイルスの感染がどうなって
いくか分かりませんが、いずれにしても今は、
「第1日程」で受験するつもりで準備を進める
ことをお勧めします。