医学部受験生・歯学部受験生の皆さんに、入試
を目前に控えた今、もう一度確認してもらいた
い事があります。
医学部、歯学部の志望校合格に向けて、急ピッ
チで最後の詰めを行っているところだと思いま
すが、忘れないで欲しいのは「入試の合否は、
偏差値ではなく点数で決まる」ということです。
当たり前のことだと思うかもしれませんが、受
験生は、偏差値に捕らわれがちです。東海大学
医学部のように、得点を偏差値に換算して合否
判定をする大学もあります。日本大学医学部も
同じような感覚です。
しかし、ほとんど全ての医学部、歯学部の入試
では、合否判定は試験の得点で判定されます。
点数です。
合格最低点に1点足りなければ、不合格となり
ます。ここからの勉強では、1点の重みを意識
して勉強を進めてください。
模擬試験では、4科目合計点が280点の人の
偏差値が60で、4科目合計点が270点の人
の偏差値が62となることがあります。合計点
が低いのに偏差値は高く出ることがあります。
これは、理科の選択科目の関係からです。偏差
値では勝ったと思っても、点数では負けていま
す。
これまでは偏差値を気にしていたと思いますが、
偏差値ではなく点数を意識してください。つま
らない減点は絶対にしない。出題者が期待する
答案を作成する。こういったことに気を付けて
ください。
模擬試験を実施しているのは、民間です。模試
の受験者獲得の競争もあります。当然、採点は
丁寧に行われ答案は返却されます。
しかし、現実の入試では短時間に多くの答案を
採点する必要から、模擬試験と同様に丁寧な採
点が行われるかは分かりません。模試ではある、
答案の返却もありません。
そんなことも考えて、余計な減点をされない丁
寧な答案、少しでも部分点を稼ぐことの出来る
答案、これらも意識して勉強を進めてください。