生徒達と、受験校の相談をしていると「あの
大学の問題は、自分に合わないから受けない」
と言ってくることが少なくありませんが、そ
れでいいのでしょうか?
例えば「獨協医科大学の数学は解きにくい。
だから、獨協医科大学は受けない」「近畿大学
医学部の英語は、特殊で解ける気がしない。近
畿医学部は受けない」「昭和大学歯学部の生物
は、記述が多くてついていけない。昭和歯学部
は合格出来そうな気がしない」
こんなことを言ってきます。正直な感想なので
しょう。しかし、だからと言って、「問題が合わ
ない医学部や歯学部」の受験を避けることが受
験戦略として正しいことでしょうか?
ここで確認しなければならないことは、「その問
題をイヤだと感じている、合わないと感じている
のは、自分だけか?」ということです。
獨協医科大学の数学や近畿大学医学部の英語を、
苦にしない受験生は多くはないでしょう。昭和
大学歯学部の生物のように記述部分が多い生物を
歓迎する受験生も少ないでしょう。
自分だけが、その大学の問題と相性が悪いのなら
受験を避けることもあり得るかもしれません。し
かし、「問題が合わないと自分だけが考えている大
学」は、実は非常に少ないと思われます。
問題の感触より合格最低点が分かれば、合格最低
点を取れそうか、を重視してください。また、自
分と同じく医学部、または歯学部を受験する友人
に、その大学の問題について感想を聞くのもいい
でしょう。