昨日は東海大学医学部のトップ、医学部長が4月
1日付けで代わったことをお伝えしました。その
東海大学医学部一般選抜(一般入試)の結果が判
明しました。
まず、募集人員60名と最も募集人員の多い一般
選抜ですが、志願者は3,286名でした。前年の
東海大学医学部一般入試の志願者は、3,659名で
したので、880名の減少で前年の24.1%減と大き
な減少でした。
東海大学医学部は2日間1次試験がありますが、
1日目に1次試験日が重なったのは、日本医科大
学と福岡大学医学部ですが、これは昨年と同じで
す。
昨年は2日目では、杏林大学医学部と1次試験が
重なっていましたが、2021年は杏林大学医学部か
ら順天堂大学医学部に、1次試験重複の相手が代
わりました。
しかし、このことが大きな志願者減につながったと
は思いません。むしろ、志願者増の要因となっても
おかしくないと思います。
では、東海大学医学部一般選抜の志願者減の要因は
何でしょうか?
2日目での、他の医学部の2次試験との重複が大き
な要因ではないかと考えています。
昨年の東海大学医学部一般入試1次試験の2日目は、
他の医学部の2次試験との重複はありませんでした。
ところが今年の2日目は、杏林大学医学部、川崎医
科大学、帝京大学医学部の2次試験と重なりました。
また、順天堂大学医学部の共通テスト利用前期の
2次試験とも重なりました。
私は、このことが東海大学医学部の志願者減に、
つながったのではないかと考えています。
東海大学医学部の共通テスト利用入試の志願者も
298名、34.9%の減少でしたが、他の医学部も共
通テスト利用入試の志願者を減らしています。
共通テストを利用する静岡県地域枠では43名減、
(35%減)、神奈川県地域枠では42名の減少(
27.8%減)でした。
なお、東海大学医学部では一般選抜の1次試験日
に、37.5度以上の発熱がある、新型コロナウイル
ス感染症に罹患したなどの理由で1次試験が受験
出来ない受験生のために追試験日を設けました。
その一般選抜追試験の志願者は5名で、2次試験
合格者はいませんでした。
追試験志願者が5名いたということですが、体調
を崩した受験生が5名いたということです。入試
期間中の体調管理の大切さを感じます。
また、東海大学医学部1次試験、2日目の化学で
出題に不適切な点(条件不足)があり、その問題
は全員正解となりました。