医学部入試

2022年度入試は「一つ上」を狙う

朝日新聞社系列の週刊誌、AERA9月27日号の
巻頭特集は、「2022年度入試は『一つ上』を狙
う」です。

2022年度入試とは、来年4月入学生を選抜する
入試です。今の医学部受験生、歯学部受験生が
受ける入試です。

その入試は「一つ上」を狙う入試になる、とい
う特集です。

特集記事では、大学入試全体を見ると2022年度
入試では大学入学定員より志願者数の方が少なく
なる、と書かれています。数字上は、いわゆる
「大学全入」が現実となります。

もちろん、誰もが志望する学部・大学に入学出来
る、ということではありません。あくまで、数字
上の話です。

特集記事の主旨は「大学受験生が減るから、チャ
ンスは広がる。だから一つ上を目指そう」という
ものです。

そう言える学部・大学もあるのかもしれません。
しかし、医学部入試はそうは行きません。

今年4月の入学生を選抜した2021年度入試では、
国公立大学全体の志願者は3.2%減でしたが、医
学部医学科の志願者は0.2%増でした。志願者を
減らした学部・学科がほとんどの中、医学部医学
科は増加しました。医学部の根強い人気を感じま
す。

私立大学全体の志願者は、14.5%の減少でした。
医学部の志願者も9.3%の減少でしたが、私立
大学全体の減少より小幅の減少でした。

私立大学医学部の志願者減少の要因として、医
学部について「私立大学の志願者数は、前年よ
り5千人減少。ただし、受験生の実数というよ
りも併願校の減少が影響している」としていま
す。

医学部入試は、国公立医学部も私立医学部も
「一つ上を狙う」という状況とは、とても
言えそうにありません。

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