来年4月入学生を選抜する私立歯学部入試で最初の
合格発表が、鶴見大学歯学部でありました。私は、
この合格者に胸を張りたいと思います。
昨日合格発表があったのは、鶴見大学歯学部総合型
選抜の合格発表です。合否の結果は、受験生本人し
か見ることが出来ない形式ですので、受験者数や合
格者数は不明です。
鶴見大学歯学部は、偏差値で表される入試難易度は
けして高いとは言えません。「私立歯学部の中でも
易しい方」と言った方がいいかもしれません。
それでも私は、鶴見大学歯学部に合格したことは
「予備校の力を示せた」と思っています。
この生徒はオンライン個別指導の生徒でした。
最初は、鶴見大学とは別の大学の歯学部を目指し
ていましたが、学力を考え「学力重視の一般選抜の
前に歯学部進学を決めたい」そして受験校は「教員
の指導が手厚い歯学部」ということで鶴見大学に決
めました。
「鶴見にする」と聞いた時、以前歯学部在学生の
進級を後押ししている予備校の人が「1浪して東京
歯科に行くより現役で鶴見に言った方がいい。教員
が熱心で、普通にやれば1年早く歯科医師になれる」
と言っていたことを思い出しました。
鶴見大学歯学部総合型選抜の英語は、英文和訳だけ
が出題されることをメルリックスでは把握していま
したので、「採点者が満足する和訳」を意識して和
訳に絞って指導しました。担当講師も、この生徒の
ための教材を作り指導していました。
数学は、問題を解く際に少し雑なところのある生徒
でしたので、「手を付けた問題は確実に点にする」こ
とを、意識した授業を行いました。
出願書類も、歯学部教員が見て高い評価を得られる
出願書類を歯学部入試に精通している小論文の講師
と仕上げました。「隙の無い出願書類」だと思いま
した。
小論文と面接も、歯学部の教員が満足する小論文と
面接を念頭に指導しました。「歯学部だからこうだ
ろう」という想像ではなく、日頃からの各大学歯学
部とのお付き合いの中で得た「歯学部入試では、こ
ういう小論文を書けばいい」「歯学部教員が期待する
面接の答えは、こう」を徹底的に指導しました。
入試が近付くと受験生は不安に思うものです。この
生徒も毎日のように私の携帯電話に電話をしてきま
した。私と話すことで、少しは気持ちが落ち着くよ
うで、試験当日は自分が持っている力を出し切れた
ようです。
生徒本人の努力があってこその歯学部合格ですが、
「予備校の力」もあっての合格ではないかと思って
います。
予備校は、東大合格者数を競うようなところがあり
ますが、東大合格者のほとんどは自分でどんどん勉
強を進められますから、予備校の力以上に本人の力
で合格しているようにも感じます。
この後、昭和大学歯学部総合型選抜がありますが、
ここでも「予備校の力」を示せるように私たちも
努力を続けます。