毎年、私立大学の入学志願動向をまとめ、発表して
いる日本私立学校振興・共済事業団が、今年度の私
立大学入試の志願動向を発表しました。
この調査報告の中で、報道機関が最も多く使うのが
「定員割れの大学」です。皆さんも、定員割れの私
立大学についての報道に触れたことがあるでしょう。
その「定員割れの私立大学」は,調査対象の597校
中、46.4%の277校でした。定員割れの私立大学は
昨年に比べ93校増えました。半数に近い私立大学が
定員割れとなっています。
私立大学全体の定員充足率は、99.81%と100%を下
回りました。私立大学の経営は厳しさを増している、
と言えそうです。
定員を充足出来なかった大学を見ると、小規模の大学
が多くなっています。また、地区別で見ると埼玉県、
千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、
兵庫県で構成される3大都市圏は定員充足率が100%
を超えています。
コロナ禍の影響で、地方の受験生が都市部の私立大学
を敬遠する動きがありましたが、それでも3大都市圏
の私立大学はしっかりと入学生を確保しています。
日本私立学校振興・共済事業団の調査報告には、学部
系統別の志願動向もあります。
明日は、私立大学の学部系統別志願動向についてお伝
えいたします。