河合塾と駿台・ベネッセが、それぞれ共通テストの
結果を受けての国公立大学の志望動向を発表しまし
た。それによると、国公立医学部の志願者は減少の
見込みです。
理系900点満点の平均点は、河合塾が前年に比べ
57.8点ダウンの523.2点とし、駿台予備学校とベ
ネッセが共同で運営するデータネットは理系900点
満点の平均点を前年に比べ59点マイナスの513点
としました。
河合塾もデータネットも、医学部受験生や歯学部
を受験生含む、理系受験生の900点満点の平均点は
前年を大きく下回った、としています。
国公立医学部志望者は、共通テストの得点が当初
予定していた得点に比べ、かなり低くなったこと
で弱気になっているようです。
データネットの共通テスト自己採点集計に参加した
受験生は409,910人で共通テスト出願者の77.3%
がデータネットに参加しています。
出願したものの、受験していない受験生もいますの
で、公表数値は十分参考にしていいと思います。河
合塾は、自己採点集計の参加者数を公表していませ
んが、河合塾も十分なサンプルを集めたと思います。
さて、共通テスト自己採点の得点分布を見ると、高
得点層が減少しています。医学部志望者には大きな
影響を与えた、と考えられます。
河合塾は医学部の志望動向指数を前年の98として
います。一方、データネットは医学部の志望動向指
数を90として、河合塾以上に減少を予想してい
ます。
いずれにしても、共通テスト直後の数値ですから
今後、受験生の気持ちの変化があるかもしれませ
ん。
共通テスト受験後は、自分の得点が低かったこと
で自信を無くした医学部受験生も多かったと思わ
れますが、平均点が大きく下がったことを認識し
て、気持ちが前に向く受験生も少なくないので
はないかと思います。
ちなみに、河合塾の歯学部指数は106,データ
ネットは98と、医学部に比べ高くなっています。
医学部から歯学部への志望変更を考えた結果かも
しれません。