2022年の歯科医師国家試験は、1月29日と30日に
実施されていました。その第115回歯科医師国家試
験の合格者が、厚生労働省から発表されました。
第115回歯科医師国家試験は3198人が受験し、その
うち1969人が合格しました。合格率は61.6%で、前
年の合格率64.6%を3%下回りました。
歯科医師国家試験の合格率を、新卒と既卒に分けると、
新卒合格率は77.1%、既卒合格率は35.6%と大きな開
きがあります。歯科医師国家試験は、歯学部卒業と同
時に合格することが出来ずに「国試浪人」になると、
そこからの合格は簡単ではないようです。
国立大学歯学部、公立大学歯学部、私立大学歯学部の
歯科医師国家試験合格率を見ると新卒は、国立大学
80.5%、公立大学86.5%、私立大学75.4%でした。
国立歯学部と私立歯学部の新卒合格率の差は、5%ほ
どでした。
既卒の合格率は、国立大学歯学部48.2%、公立大学
歯学部39.1%、私立大学歯学部33.4%と国公立も私
立も既卒生の合格率は低くなっています。
大学別の歯科医師国家試験合格率を見ると、合格率
トップは東京歯科大学の94.8%でした。合格率が
90%を超えたのは全ての歯学部の中で、東京歯科大
学ただ1校だけでした。東京歯科大学歯学部が凄い
と思うのは新卒だけでなく、既卒の合格率も75.0%
と高いことです。ちなみに東京歯科大学の新卒合格
率は96.0%でした。
2022年の歯科医師国家試験合格率で、東京歯科大
学に続くのは、合格率81.4%の昭和大学歯学部、
合格率81.0%の岡山大学歯学部、合格率80.7%の
大阪大学歯学部と日本歯科大学新潟生命歯学部の
2校でした。