医学部受験や歯学部受験を考える時に、最も気に
なることは「医学部の偏差値」「歯学部の偏差値」
のようです。
医学部受験や歯学部受験で、具体的な受験校を決
める際に重視するのは、まさに「医学部の偏差値」
「歯学部の偏差値」でしょう。
受験生や保護者にとって、偏差値は非常に気にな
るものだと思います。
その偏差値ですが、高校受験の時の偏差値と大学
受験の偏差値とは違うことを理解して下さい。
偏差値とは、同じ試験を受けた人の中での自分の
位置を示すものです。「同じ試験を受けた人の中で」
ですから、どういった人がその試験を受けたかに
よって偏差値は変わってきます。
同じ試験を受けた人全体を「母集団」と言います。
この母集団が、高校受験と大学受験では異なりま
す。高校は、ほとんどの中学生が受験します。当
然、高校受験用の模試の母集団は中学生全体に近
くなります。
一方で、大学受験の模試は多くの高校生が受ける
わけではありません。大学受験に向けて受験勉強
を続けている高校生に加え、浪人生も入ってきま
す。高校生全体とは異なる母集団になります。
高校受験と大学受験では、「母集団」が異なるため
「偏差値」も異なります。「高校受験の時はもっと
高い偏差値だったのに」と考えるのは間違いです。
医学部の偏差値も歯学部の偏差値も、基準とし
て使う模試によって母集団が異なり、「偏差値」
は変わってます。
「偏差値」を正しく理解して下さい。