昨日は、医学部受験で国公立医学部と私立医学部
併願者の12月にやるべきことをお伝えしました。
今日は、私立医学部専願者の勉強です。
私立医学部専願者が入試直前の12月にやるべき
ことは、「私立医学部受験で出る問題を解けるよう
にする」もっと言えば、「出ない問題はやらない」
です。
私立医学部で合格するために最も重要なことは
「他の受験生が解いてくる問題は、絶対に落とさ
ない」です。皆が解いてくる問題を落としていて
は、医学部合格は難しくなります。
皆が解けない問題を解けるようにすること以上に、
皆が解ける問題は自分も確実に解けるようにする
事の方が医学部合格には重要です。
さらに言えば、私立医学部受験で合格するためには、
満点はいりません。必要なのは「合格点」です。
私立医学部専願者の12月は、私立医学部受験で出
題される問題で、合格点を取れるようにするための
勉強を進めることが大切です。
気を付けてもらいたいのは、「医学部は難しいから
難しい問題も解けなければならない」と思わない
ことです。慶應義塾大学医学部に次いで難しいと
される東京慈恵会医科大学の正規合格者の最低点は
過去3年、51.8%、50.5%、49.5%でした。繰り上
げ合格者を含めた合格最低点はさらに下がるでし
ょう。
東京慈恵会医科大学に合格するためには、半分解
ければいいのです。「取れるところで確実に取る」
このことが医学部合格につながります。
もう一つ、気を付けて欲しいのは、「定評の
ある問題集も私立医学部受験用ではない」と言
うことです。定番と言われるような問題集は、
私立医学部に限らず多くの受験生を対象に書か
れています。
「この問題集のすべてをやる必要があるのか」に
ついては冷静に判断してください。ここまで来る
と、時間との戦いでもあります。予備校のテキス
トも、私立医学部受験のために作成したものでな
いことの方が多いと思います。「国公立医学部では
出ても、私立医学部では出ない問題」も入っている
かもしれません。
残された時間は多くはありません。私立医学部で
合格点を取るための勉強を意識してください。