医学部受験、歯学部受験に向かって勉強を続けている受験生や親御さんの中に、
大きな勘違いをしている受験生がいます。そして、特に保護者の方に勘違い
されている方が多く見受けられます。
勘違いとは、「授業は多く取れば取るほどいい」という勘違いです。それほど多くは
ありませんが、こう考えている保護者の方がいらっしゃいます。
集団授業に加えて個別指導を受けるのはいいのですが、空いている時間はとにかく
授業で埋めようとする受験生や親御さんがいます。個別指導だけの場合も同じで、
たくさん授業を入れれば入れただけ成績が伸びると思っている受験生や親御さんが
います。
塾や予備校の中には、「このままでは間に合いません」と、追加の授業をドンドン
入れようとするところもあるようです。とても生徒のためとは思えません。
「たくさん授業を受ければ伸びる」それは、大いなる勘違いです。
授業を受けて、「受けっぱなし」では学習効果は上がりません。授業で教えてもらった
ことを定着させるための「復習」が絶対的に必要です。仮に東大合格者が「授業に集中
していれば復習はいらない」と言っていたとしても、「それはその人だからこそ」、
のことであって、普通の受験生には当てはまりません。
「授業をたくさん受ける」ということは、復習に使える時間をドンドン削ることに
なります。「たくさん勉強した」という満足感はあるかもしれませんが、空回りに
過ぎません。
「集団授業の復習を個別でやればいい」と考える人もいるようですが、これでは
受験生のモチベーションが上がりません。「どうせ個別でやるから」と集団授業に
力が入らなくなります。個別指導は、「やったことばかり」になりますから、
「さっき聞いた話ばかり」と、こちらもモチベーションが上がりません。
授業の量は、「自分が消化できる量」を考えてスケジュールを組んで下さい。