日本私立学校振興・共済事業団が、大学600校の入学志願状況を調査し発表しました。
前年に比べ私立大学は2校増え、私立大学の入学定員は4696人増えました。
一方で、私立大学の志願者は10万8千659人減少しています。
また、私立大学の入学者は50万599人で前年に比べ1596人減少しました。
私立大学は大学が増え、入学定員も増えたものの、志願者数、受験者数、合格者数、入学者数は減少しました。
この結果、私立大学600校のうち定員割れとなった大学は前年より37校増え320校となりました。
私立大学600校のうち半数以上の53.3%が定員割れとなりました。
この私立学校振興・共済事業団の調査は、学部別の調査も行っています。
私立大学の医学部31校の入学定員は28人増え、4153人でした。
総志願者は10万2千448人で、前年に比べ4491人増えました。
医学部の底堅い人気が伺えます。
入学定員4153人に対し、入学者は4171人で入学定員充足率は100.43%でした。
103%、102%の学部もある中、私立大学の医学部は、入学定員をきっちりと厳格に守っています。
私立大学歯学部の入学定員は20人減って1995人で、志願者は7423人でした。
志願者は前年を350人下回りましたが、入学者は32人増えて1566人となりました。
私立大学歯学部の定員充足率は2%強改善され、78.50%でした。
私立大学歯学部は、まだ定員割れの状態ですがここ2年、充足率は若干ながら上昇しています。
なお、今年の私立大学全ての学部で入学定員充足率が上昇したのは農学部と歯学部だけでした。
志願者数を入学定員で割った志願倍率は医学部が24.67倍、歯学部は3.72倍でした。
医学部の志願倍率は全学部の中で突出しています。