医学部入試

近畿大学医学部推薦の結果から考える私立医学部志願動向

募集人員25名で、11月19日(日)に1次試験、12月3日(日)に2次試験が行われた近畿大学医学部推薦入試の結果が公表されました。

 

今年の医学部推薦入試は、募集人員25名に対し742名が志願しました。

昨年の志願者は681名でしたので、志願者は61名増、前年比109%となりました。

志願倍率は29.7倍でした。

 

駿台全国模試や河合塾の全統模試での志願動向を見ると、大学受験者全体としては減っていて多くの学部の志願者も歩調を合わせるように減少しています。

そんな中、私立医学部の志願者については駿台予備学校も河合塾も「堅調」としていました。

 

「堅調」と言うことは「前年並み」、「いつもどおり」と捉えていいでしょう。

「大学受験生全体は減っているものの、私立医学部志望者は減っていない」ということになります。

 

近畿大学医学部推薦入試の志願者を見ると、前年を9%超えていますので堅調と言うより、微増と言った方がよさそうです。

 

近畿大学医学部推薦入試の志願者が微増だったので、「私立医学部一般選抜全体の志願者も微増だろう」と言うのは言い過ぎでしょう。

ただ、少なくとも私立医学部一般選抜の志願者が大きく減ることは無さそうです。

 

受験生の皆さんは、私立医学部一般選抜の志願者は「前年並み」と考えておくのが良さそうです。

 

ところで、近畿大学医学部推薦入試の合格者ですが、募集人員25名に対し51名でした。

近畿大学医学部推薦入試は「合格した場合は必ず入学する」専願制ではなく入学辞退が認められているため、入学辞退者を想定しての合格者になっています。

昨年の合格者は55名でしたので、「志願者増で合格者減」という結果になりました。