私立医学部入試も今日の慶應義塾大学医学部の1次試験で、前期・1期の1次試験は全て終えました。
すでに2次試験を終え、2次試験の合格発表を終えている医学部も多くあります。
私立医学部の2次試験を終えて、2次試験合格者の発表をした大学も多くなってきました。
2次試験を受験して正規合格となった受験生の皆さんは、とりあえずホッとしていると思いますが、「補欠」とか「繰り上げ合格候補」になった受験生も少なくないでしょう。
医学部入試で、「補欠」や「繰り上げ合格候補」などになった受験生の方からのお問い合わせが多くなっています。
皆さん同じ質問で、「繰り上げ回ってくると思いますか?」です。
結論として、「分からない」としか言いようがありません。
これは大学の方も同じで、大学の方も「繰り上げはどうなるか分からない」と言います。
例えば、東京医科大学医学部医学科一般選抜の繰り上げ合格を見てみると昨年は46名でしたが一昨年は126名でした。
正規合格と合わせた総合格者数も昨年は179名、一昨年は245名でした。
一般選抜からの入学者は、どちらの年も79名で同じです。
金沢医科大学医学部一般選抜前期の繰り上げ合格者は、昨年は108名でしたが、一昨年は63名でした。
福岡大学医学部の昨年の繰り上げ合格者は16名でしたが、一昨年は65名でした。
このように、私立医学部の繰り上げ合格は年によって様々です。
大学の方も「読めない」と言います。
「補欠」全員を繰り上げ合格にしても、「それでも足りない」、ということもありました。
「補欠」でも「補欠順位」のついた補欠であれば、「補欠順位、何位まで繰り上がったから、もうすぐ来る」などと言った感じで、多少は「読める」と思います。
補欠に順位を付けるのは、「受験生や家族を困惑させない」という大学側の配慮です。
ただ、私立医学部の中には補欠順位を知らせない大学もあります。
繰上げ合格をすることになれば、そこに順番があるでしょうから補欠順位は付いていると思うのですが、公表する大学と公表しない大学に分かれます。
また、正規合格者だけを発表して補欠については一切発表しない大学もあります。
2次試験を受けて、正規合格にならなかった受験生は全員、補欠状態となります。
インターネットには、私立医学部の繰り上げ合格情報が上げられているようですが、信ぴょう性という点では、首をかしげるような情報もあります。
以前、「補欠順位〇位だけど、繰り上がった」という書き込みがあったのですが、その大学のもっと早い補欠順位の生徒には、その時点で繰り上げの連絡はありませんでした。
そのことを指摘したら、書き込みは削除されました。
インターネットの情報は信頼できるものもありますが、そうとは言えないものもありますので、気を付けて下さい。
なお、「大学からの繰り上げの電話に出られなかったら、どうなる?」という質問も多くあります。
普通は、飛ばすことはありません。
いくつかの連絡先に電話をしたり、改めて電話をしたりしますし、電話に出なくても合格通知と入学手続き書類を送付する大学もあります。
自分の携帯電話に着信履歴が残っていれば、折り返すといいでしょう。