愛知医科大学医学部の共通テスト利用入試前期は、募集人員約15名に対し872名が出願し、2月8日(木)に1次試験合格者の発表が行われました。
共通テスト利用入試前期の2次試験は明日、2月22日(木)に行われますが、2次試験実施予定日の前々日の2月20日に、「共通テスト利用入試前期1次試験の合否判定にミスがあった」ことが発表されました。
愛知医科大学のホームページに「令和6年度医学部大学入学共通テスト利用選抜(前期)における第2次試験受験資格者の判定ミスについて」という情報が掲載されました。
それによると、大学入試センターから提供された受験生個々の成績を愛知医科大学のパソコンに入力する際にミスがあり、一部の受験生の得点が実際の得点より低くなった科目があった、とのことです。
改めて共通テスト利用入試前期1次試験の合否判定をやり直したところ、本来1次試験合格となるべき受験生で「不合格」と判定されていた受験生が80人いたことが分かった、ということです。
当然、この80人は追加で1次試験合格となりました。
追加で1次試験合格となった80人には、「個別に連絡をする」とのことで、すでに連絡は付いていると思います。
2次試験は予定通り2月22日に実施しますが、当日受験できない受験生のために「2月25日に2次試験を設定する」とのことです。
受験生の得点をパソコンに入力する際のミスのようですが、大学としてミスに気付いたわけではなさそうです。
共通テストは自己採点が出来ますので受験生は皆、自己採点をします。
2月8日の共通テスト利用入試1次試験合格者の発表で不合格とされた受験生の何人かからの、「自分より自己採点の点数の低い知り合いが合格している、どういうことか?」というSNSへの投稿が相次ぎ、SNSの投稿に気付いた愛知医科大学が、改めて合否判定を精査したようです。
通常、こういう非常に重要な数値については、複数人で2回、3回とチェックすると思いますが、それもすり抜けたと思われます。
医学部入試全体の信頼への影響も考えなければならない、重大事案だと思います。
本来「合格」のはずなのに、「不合格」と判定された受験生の心理状態が気になります。
2月8日の1次合格者発表から10日以上経っての「訂正」ですから、その間に他大学の医学部入試を受験していた受験生もいたと思われます。
誤って「不合格」とされた受験生が、気持ちを引きずらないで他大学の医学部入試に
臨んでくれていればいいのですが。
SNSには、「追加日程の2月25日は国公立大学の2次試験日。国公立医学部と愛知医科大学のどちらかしか受けられない。なぜ、追加日程がこの日になったのか?」といった投稿も見られます。
今回は愛知医科大学の大失態と言わざるを得ません。
他大学の医学部が、これを見て改めて気を引き締めてくれることを祈ります。