国公立大学の確定志願者数が文部科学省から公表されました。
今年の共通テストは、志願者が前年に比べ2万人以上減少していましたので、国公立大学全体の志願者も減少するかもしれないと考えていました。
国公立大学全体の前期日程確定志願者数を見ると、国立大学は177.519人と前年を
1072人上回りました。
公立大学の前期志願者は54.823人で、こちらは前年を145人下回りました。
国立大学と公立大学を合わせた志願者は232.342人で、前年を927人上回りました。
共通テストの志願者は2万人ほど減りましたが、国公立大学全体の前期志願者は「前年並み」となりました。
また、後期日程の志願者数も前年比100%の「前年並み」となりました。
学部別の集計を河合塾がしています。
それによると国公立医学部前期の志願者は15.973人で前年より13人増えています。
国公立大学医学部前期日程の志願者は、「前年並み」となりました。
ただ、医学部後期日程の志願者は前年を487人、6%下回りました。
来年からの「新課程入試」を前に、受験生は慎重な出願をするかと思いましたが、共通テストで予定通りの得点を取れた受験生が多かったことから、前期日程は予定通り医学部に出願した受験生が多かったようです。
一方、後期日程の志願者が前年に較べ6%減っているのは、やはり新課程入試を控えて「
今年で決めたい」と考える受験生が、最難関の医学部を避けて他学部に出願したことからと思われます。
国公立大学歯学部前期の志願者は1879人で前年の志願者より110人、6%増加しています。
模試の志望動向を見ていると、成績上位層が医学部と歯学部で迷っている様子が見られました。
「上手く行けば医学部」と考えていた受験生のうちの一定数が共通テストの結果、「医学部ではなく歯学部に出願した」と思われます。
国公立歯学部後期日程の志願者は前年を1%上回りました。
「歯学部なら」と考える受験生が多かったと思われます。
国公立大学の2次試験が間近に迫りました。
医学部志望者、歯学部志望者それぞれが最後の詰めに集中していると思います。
残された時間は多くはありませんが、やれることをやり切って医学部入試、歯学部入試に立ち向かって下さい。