医学部入試

昨日、北里大学の教員向けオンライン説明会があり、私も参加しました。

オンラインでの説明会でしたので全国の高校教員が参加したと思います。

 

北里大学は、現在9学部を有する生命科学の総合大学です。

医学部は受験生を集めることにそれほど苦労していないと思いますが、医学部以外の学部は受験生を集めることに力を入れています。

 

北里大学全体としてはこういった状況ですから、大学の説明会では医学部に触れる場面は少ないものがありました。

そんな中でも、医学部入試に関して分かったこともありました。

 

既に公表されていたことですが、医学部の学士入学者選抜試験が1次試験と2次試験に分かれます。

北里大学医学部の学士入試は、学士取得者または取得見込み者を対象とした医学部入試です。

北里大学医学部の学士入試は、以前は一般選抜(一般入試)と同じ日に行われ、一般選抜の問題が使われていました。

数学だけは一般選抜の問題より問題数が少なくされていましたが一般選抜の問題を解かなければなりませんので、医学部再受験生にはハードルは高かったと思います。

 

それが、昨年からは試験日が学校推薦型選抜と同一日程となり、問題も学校推薦型選抜と同じになりました。

問題そのものの難易度はかなり楽になりました。

 

昨年の学士入試は学校推薦型選抜と同一日程で学校推薦型選抜と同じように1次試験と2次試験には分かれていませんでした。

それが今年から医学部学士入試は1次試験と2次試験に分かれることになりました。

 

ここまでは公表されていたことですが、昨日の説明会で入試結果を見ることが出来ました。

北里大学医学部入試の結果で注目して欲しいのは、学校推薦型選抜(推薦入試)の結果です。

 

北里大学医学部の指定校推薦入試は募集人員35名に61名が志願し合格者は35名、倍率は1.7倍でした。

これに対して山梨県地域枠推薦入試は募集人員2名に2名が志願し、合格者も2名でした。

医学部入試では極めて珍しい、「受験者全員合格」の医学部入試でした。

 

この他の地域枠推薦入試も、茨城県地域枠が募集人員4名に6名が志願し、4名が合格していますので倍率は1.5倍でした。

神奈川県地域枠、埼玉県地域枠、新潟県地域枠の推薦入試の倍率は低くないのですが、地域によってはチャンスが大きい医学部入試になる可能性があります。

 

医学部受験では出身地制限の無い地域枠もありますので、一般選抜(一般入試)でも、地域枠には注目することをおススメします。