医学部も歯学部も理系学部に当たります。
当然、医学部入試も歯学部入試も「理系」の入試となり、基本的に数学や理科が課されます。
受験生や保護者の方には当り前の話でしょう。
しかし、理系学部の入試である医学部入試、歯学部入試は他の理系学部の入試とは異なる様相を見せます。
そもそも、高校生の皆さんが文系・理系を選択する際に、何を基準として文系・理系を選択しているのでしょうか?
多くの理系選択者の場合は「数学が得意だから理系を選択する」ではないでしょうか?
中には、「国語が苦手だから理系」という高校生もいるかもしれませんが、ほとんどの場合は「数学が得意だから」でしょう。
理系学部の受験に向けて受験勉強を続けているほとんどの受験生は「数学が得意」でしょう。
医学部受験、歯学部受験の準備を進めている受験生も基本的には「数学が得意」な受験生が多いのは間違いないでしょう。
しかし、医学部や歯学部を目指す受験生全員が「数学が得意」ではありません。
医学部入試や歯学部入試での合格を目指す受験生の中には、「数学が得意で理系選択。理系学部の中で医学部(歯学部)を志望する」ではない受験生も一定数います。
「数学が得意かどうか」ではなく、その前に「医師になりたいから医学部進学を目指す」、「歯科医師として活躍したいから歯学部に入学したい」という受験生もいます。
数学が得意かどうかには関係なく「医師になるために医学部進学が必要」、「歯科医師になりたいので、歯学部に進学する必要がある」です。
こういう受験生の中には「数学は苦手」、「算数の時から苦労している」「本当は文系頭脳」という受験生もいます。
ここが医学部受験、歯学部受験が他の理系学部の受験とは異なる特殊なところです。
医学部受験生、歯学部受験生の中には「数学が大の苦手」という受験生もいます。
こういった受験生が医学部合格、歯学部合格をつかみ取るためには、それなりの作戦が必要です。
昭和大学医学部や帝京大学医学部、日本歯科大学などの一般選抜のように「数学に代えて国語」で受験可能な大学を受験すことも一つの作戦ですが、これだと受験校が限られてしまいます。
やはり王道は「数学が苦手な受験生の数学の勉強の進め方」を忠実に実行することです。
数学に苦手意識を持つ受験生の皆さんは、これをしっかりと考えてください。
今年、久留米大学医学部に進学したメルオンの生徒は、数学以外は全く問題なく仕上がっているのに、数学で全く点が取れないことで浪人を重ねていました。
これまでも苦手な数学に多くの時間を割いてきていたのですが、メルオンでは勉強の視点を大きく変えて「医学部入試の数学で足を引っ張らない」ことを最優先に指導し、医学部入試でいくつか合格を得ることが出来、最初に合格をいただいた久留米大学医学部に進学しました。
数学が苦手な受験生は、「数学が苦手な受験生の勉強法」を意識して勉強を進めて下さい。