医学部受験、歯学部受験で学校推薦型選抜(推薦入試)の受験を考えている受験生は多いでしょう。
一方で、「第一志望校が推薦入試をやっていないから推薦入試は受けない」という受験生もいるでしょう。
医学部推薦入試、歯学部推薦入試の多くは「合格した場合は必ず入学する」という条件のついた「専願制」ですので、第一志望校が学校推薦型選抜(推薦入試)を行っていない場合、学校推薦型選抜は受けにくいでしょう。
医学部受験では東京慈恵会医科大学も日本医科大学も順天堂大学医学部も、学校推薦型選抜(推薦入試)を行っていませんので、こういった大学への進学を考えている受験生は他大学医学部の推薦入試を受けて合格すると志望順位の高い大学の一般選抜を受けられなくなるで、学校推薦型選抜は受けにくいでしょう。
医学部の推薦入試も歯学部の推薦入試もほとんどの場合、「専願制」ですが、関西の大学では専願制を取っていない大学も多くあります。
例えば、関西医科大学や近畿大学医学部の学校推薦型選抜は、合格して入学手続きを済ませても、志望順位の高い他の医学部一般選抜に合格した場合、入学を辞退することが出来ます。
このことから、関西医科大学や近畿大学医学部の学校推薦型選抜は、国公立医学部を第一志望とする受験生の受験も多くなっています。
歯学部推薦入試でも、大阪歯科大学推薦入試は専願制ではありません。
例えば、大阪歯科大学と東京歯科大学の推薦入試を受けて両方とも合格した場合は、大阪歯科大学の入学を辞退することが出来ます。
医学部、歯学部を含め関西の大学の学校推薦型選抜では専願制を取らずに「併願可」とする大学も少なくありません。
これまで、首都圏の大学の学校推薦型選抜は専願制がほとんどでしたが、変化の兆しが見えます。
医学部や歯学部を持つ大学ではありませんが、14学部を持つ大規模校である東洋大学が併願可の推薦入試を始めます。
首都圏の大規模校では初めての動きです。
併願可の学校推薦型選抜を始める東洋大学の推薦志願者が増えれば、他の大学も追従することが考えられます。
専願制を取らない「併願可」の推薦入試を実施する東洋大学の動きが、医学部や歯学部の推薦入試の変化につながる可能性があると思います。