医学部入試

医学部受験、歯学部受験では「評定平均」、「評定平均値」という言葉がよく出てきます。

医学部入試でも歯学部入試でも、出願資格として「評定平均値3.8以上」などと出てきますので受験生は気にするでしょう。

受験生の皆さんは、「評定平均」について正しく理解していますか?

 

そもそも、評定平均とは何なのでしょうか?

簡単に言うと「履修した科目の5段階評価を平均したもの」で、その数値が「評定平均値」です。

もっと端的に言うと「通知表に書かれている数字を全部足して、科目数で割る」

 

高校によっては、成績は10段階評価の高校もありますが、評定平均を計算する際には10段階評価を5段階評価に直して計算します。

評定平均値は、小数点以下第2位を四捨五入しますので「3.5」とか「4.0」

などとなります。

 

評定平均値は、特に指定されていなければ全科目の評定平均となります。

ただ、医学部や歯学部の学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO入試)では「全体の評定平均3,8以上、数学・理科の評定平均4.0以上」などと指定されることもあります。

 

具体的に見てみましょう。

例えば、通知表に記載されている科目数が12だとして、12科目の5段階評価を全部足すと43だったとします。

43を科目数の12で割ると3.583となります。

四捨五入して評定平均値は3.6となります。

 

浪人生の方は評定平均が確定しているので、評定平均を上げることは出来ませんが、高校1年生、2年生はもちろん、高校3年生も評定平均を上げることは可能です。

とは言え、高校3年生が医学部受験や歯学部受験に臨む際に使われる評定平均は「高校3年の1学期(前期)までの評定平均」ですから、簡単ではありませんが「評定平均を0.1上げる」ことは十分可能です。

0.1と言っても、志望校の受験資格に「0.1」足りない、といった受験生であれば非常に大きなことです。

 

では、具体的に評定平均を上げるためには、どうしたらいいのでしょうか?

「勉強、頑張れ」では身も蓋もありません。

 

それは、「他の人が頑張らない科目を頑張る」です。

例えば、体育や芸術系の科目です。

体育や音楽などの芸術系の科目は、実技だけでなくペーパーテストもあると思います。

こういった科目のペーパーテスト対策に力を入れる人は、まずいません。

であれば、ペーパーテスト対策を少しやるだけで、ペーパーテストでいい成績を取ることは可能です。

この他に、「提出物はきちんと出す」と言ったことも大切です。

 

評定平均は「全ての科目の平均」ですから、「他の人が頑張らない科目」で少しだけ頑張ることで評定平均を上げることは可能です。