今年の1月20日に実施された東北医科薬科大学医学部一般選抜1次試験の物理で出題ミスがあったことが分かり、合否判定をやり直したところ、1名が追加合格になったことが東邦医科薬科大学から発表されました。
1次試験の物理の問題で、「正答としていた選択肢の他に、もう1つ正答となる選択肢があることが判明したため、2つとも正答として再判定を行いました」とサイト上で発表されました。
物理の出題ミスは、「6月13日に外部からの問い合わせを受け、本学にて出題の誤りを確認したものです」とも記載されていて、外部からの指摘で出題ミスに気が付いた、とのことです。
この指摘を受けて合否の再判定をしたところ、1次試験合格者数には変動が無かったものの、2次試験では「繰り上げ合格となる対象者が1名生じました」とのことです。
この追加合格となった1名には「事情説明と謝罪を行うとともに、合格通知とお詫び状を郵送しました」とのことですが、この追加合格となった受験生が東北医科薬科大学医学部に入学する意思表示をしたのか、については触れられていません。
また、修学資金枠A、修学資金枠B、一般枠のいずれでの追加合格かについても触れられていません。
東北医科薬科大学としても、医学部入試の問題チェックには力を入れていたとは思いますが、残念なことです。
東北医科薬科大学医学部一般選抜を受けた受験生の中には、正解を1つ選ぶ問題で、「2つ正解がある」ことで2つのうち、どちらを正解とするのか迷って時間を浪費してしまった受験生がいたかもしれません。
迷って考えた時間が無ければ他の問題に時間を使え、合格点に達していたかもしれません。
東北医科薬科大学は、今後の再発防止について「試験問題のチェック体制をより強化し、再発防止に努める所存です」としています。
なお、東北医科薬科大学医学部では新たな医学部入試として「医学部総合型選抜(東北地域定着枠)を実施することも改めて発表しました。
募集人員は20名で、出身地による制限はなく全国どこからでも出願可能です。
東北医科薬科大学のサイトには、「サンプル問題」が掲載されていますので、興味がある受験生は一度見てみるといいでしょう。