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国立大学、学校推薦型選抜は93.8%の大学で実施、総合型選抜は85.2%の大学で実施

文部科学省は昨日、国公立大学の2025年4月入学生を選抜する「令和7年度国公立大学入学者選抜の概要」を発表しました。

国立大学は81大学、414学部で昨年に比べ1大学減、10学部増となっています。

国立大学が1校減るのは東京医科歯科大学と東京工業大学の統合によります。

 

公立大学は98大学、223学部で昨年に比べ1大学増、2学部増となっています。

ここのところ、学生募集に苦労する私立大学が地元自治体に公立化を要望することが多くなっています。

自治体としても大学が廃校になって若い人がいなくなるのは困るので、「苦渋の決断」となることもあるようです。

 

募集人員は国立大学全体で96,320人、公立大学全体で34,253人、国公立大学全体では130,573人となっています。

国立大学と公立大学を合わせると約13万人の募集となります。

 

入試形態別に見ると、国立大学も公立大学も全ての大学で一般選抜を行います。

「最近、増えている」と言われる総合型選抜(AO入試)、学校推薦型選抜(推薦入試)の実施大学を見てみましょう。

 

総合型選抜を実施する国立大学は69大学で、国立大学の95.2%が総合型選抜を実施します。

公立大学の総合型選抜実施校は56大学で、公立大学の57,1%が総合型選抜を実施します。

この中には東北大学医学部医学科、札幌医科大学など医学部入試で総合型選抜を実施する大学や、東北大学歯学部、九州歯科大学など歯学部入試で総合型選抜を実施する大学もあります。

 

学校推薦型選抜を実施する国立大学は76大学で、なんと93,8%の国立大学が学校推薦型選抜(推薦入試)を実施します。

医学部入試でも、京都大学医学部医学科や東京大学医学部医学科などが学校推薦型選抜を実施しています。

公立大学の学校推薦型選抜実施校は97大学で、99%の公立大学が学校推薦型選抜を実ます。

1校を除き、ほぼ全ての公立大学で学校推薦型選抜を実施しています。

医学部入試では札幌医科大学など、歯学部入試では九州歯科大学が学校推薦型選抜を実施しています。

 

国公立大学医学部入試、国公立大学歯学部入試の実施状況を見ると「一般選抜だけを考える時代は終わった」とも言えそうです。

 

当然、私立医学部入試でも私立歯学部入試でも、学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(AO入試)の受験を無視できない時代になったと感じます。