東北医科薬科大学医学部は、今年から総合型選抜を始めました。
1次試験は書類審査になりますが、1次試験合格者の発表がありました。
合格者の発表は、受験生が東北医科薬科大学のホームページにアクセスして自分の合否を確認する方式ですので、合格者数は分かっていません。
ただ、「志願者が一定数(100名程度)に満たない場合は、全員を1次試験合格とする」と入試要項に書かれていますので、1次試験合格者は100名程度ではないかと思われます。
はっきりしませんが、志願者が100名を下回った可能性もあります。
その場合は、1次試験合格者は100名を下回ることになります。
とは言え、私立医学部受験で総合型選抜を行う大学は少ない上に、多浪生も受験できますので、志願者は100名を超えたのではないかと思います。
この東北医科薬科大学医学部の総合型選抜の募集人員は20名と多く、そのことも医学部受験を考えている受験生には魅力的に見えたのではないでしょうか?
ただ、「東北地域定着枠」として実施されていますので、東北医科薬科大学医学部に入学した場合、宮城県以外の東北5県の修学試験制度に応募する必要があり、卒業後5年間は指定された医療機関に勤務することになります。
2次試験は10月26日(土)、27日(日)の2日間に渡って行われます。
1日目は英語小論文、数学小論文、理科小論文となります。
英語小論文と聞くと東京医科大学学校推薦型選抜の英語小論文を思い浮かべるかもしれませんが、それとは違うと思います。
東京医科推薦の英語小論文は、しっかり対策をしていないと太刀打ちできないような独特の問題が出題されますが、東北医科薬科大学医学部の英語小論文は単純に「英語」と考えていいと思います。
東北医科薬科大学医学部は、医学部開設から8年しか経っておらず医学部入試も一般選抜だけを行っていました。
それが、宮城県が一般選抜の修学資金を停止したことから急遽、総合型選抜を行うことになりました。
ですから、「宮城県以外の東北5県」となっています。
東北医科薬科大学にとって、医学部の総合型選抜は初めての経験ですから戸惑いもあったと思います。
総合型選抜ですから、「なるべく学力試験を行わない」と考え、「小論文」というワードを付けたのではないかと思います。
東北医科薬科大学医学部総合型選抜の2次試験を受験する皆さんは、普通の「英語・数学・理科」と考えていいと思います。
2日目はグループ討論が行われますが、東海大学医学部のオブザベーション評価のような凝ったグループ討論にはならないように思います。
いずれにしても、グループ討論の最初に行われる説明・指示をきちんと理解するようにしてください。