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11月16日(土)に実施した近畿大学の推薦入試で、化学に出題ミスがあったことを近畿大学がホームページで発表しました。
医学部推薦入試は、このミスとは直接関係ありませんがミスの内容が非常に気になるものですので、あえてこのブログで取り上げます。

推薦入試の化学の出題ミスが関係する学部は薬学部、生物理工学部、工学部でした。
出題ミスの問題は、「遷移元素は周期表の何族から何族か」を問う選択問題でした。
選択肢には、「3から11族」と「3から12族」という選択肢もありました。

新課程では「遷移元素は3から12族」と習っているのですが、旧課程では「遷移族は3から11族」とされていました。
履修時期によって習う内容が異なることから近畿大学では「3から11族」も「3から12族」も両方正解としました。

これは1月から始まる医学部入試、歯学部入試でも起こり得る出題ミスだと思います。
特に旧課程履修者は「自分にとって正解がない、こともあり得る」と不安になると思います。

医学部入試、歯学部入試の問題作成者が新課程、旧課程どちらの履修者にも不利になるようなことの無い入試問題を作ることが何よりです。
今回の近畿大学推薦入試の事案から、医学部や歯学部で入試問題の再チェックが行われるといいと思います。

実は近畿大学推薦入試での今回の出題ミスは、試験終了後の外部検証で発覚したものです。
合格発表前に判明しましたので、「合否判定は問題なく行われる」とのことです。
大学教員は問題チェックの手を抜いたわけではないでしょうが、受験生を直接指導しているわけではありませんので、見落としてしまうこともあるのでしょうが、「あってはならないこと」だと思います。

医学部受験、歯学部受験に真剣に向き合う受験生を適切、的確に評価できる医学部入試、歯学部入試を望みます。

なお、今年の近畿大学医学部推薦入試は募集人員25名に対し670名が志願しました。
昨年は742名が志願していましたので昨年より72名少ない志願者でした。