目 次
1,医学部は再受験生を欲しがっている 2,医学部が再受験生を欲しい理由 3,岩手医科大学医学部編入学試験は3年次編入 4,東京医科大学の学士選抜の合格最低点は60点 5,北里大学医学部学士入学者選抜の問題は推薦入試と同じ問題 6,東海大学「展学のすすめ」は、これを知らないと合格出来ない 7,久留米大学医学部の自己推薦型選抜は倍率2倍でチャンス大 8,獨協医科大学総合型選抜は合格者ゼロの年も 9,国公立医学部の再受験生を対象とした入試
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1,医学部は再受験生を欲しがっている
医学部を目指す再受験生には2つのタイプがあります。
1つは、大学在学中または大学卒業後に医学部再受験を決意するタイプ、2つ目はもともと医学部を志望していたものの、結果をさせずに他学部に進学した人です。
医学部再受験生は年齢的には、一般の受験生に比べ年齢は高くなります。
医学部再受験生の方は「年齢」を気にすることが多いのですが、少なくとも30代の方は気にする必要ありません。
40代の方は多少、厳しくなるかもしれませんが私の経験では40代の合格者も複数います。
では、医学部は年齢が高くなる再受験生を敬遠しているのでしょうか?
違います。
医学部の方と話すと「再受験生はたくさんいる必要は無いが、多少はいて欲しい」とおっしゃいます。
2,医学部が再受験生を欲しい理由
なぜ、医学部の教員は医学部再受験生を欲しがるのでしょうか?
「年下の同級生の兄貴分、姉貴分となってくれる」、「同級生の良き相談相手になってくれる」、「リーダー的存在となってくれる」、「年齢的に後が無いこともあって同級生のお手本となる頑張りを見せてくれる」、「○○さんがあんなに頑張ってるんだから、自分たちも頑張らないと、と思わせることが出来る」
こういったことから、医学部では再受験生が欲しいのです。
医学部に再受験生がいればスムーズに行くことが期待されるのです。
一方で再受験生に対する警戒感も医学部は持っています。
特に社会人経験者には、「先生それは社会の常識とズレています」、「クラスを代表して一言、言いたい」などと言うことへの警戒感を持っています。
ですから、医学部再受験生が医学部合格を果たすには面接が非常に大きなポイントとなります。
出来れば、面接は「医学部の本音」が分かっている人に指導してもらうといいでしょう。
一人ひとり、これまでの経歴が違いますので質問も様々です。
自分に合った答えを準備してください。
医学部再受験生の面接は普通の受験生に対する面接とは異なりますので、しっかりとした準備をして下さい。
私立医学部では、6校が再受験生限定の医学部入試を行っています。
3,岩手医科大学医学部編入学試験は3年次編入
岩手医科大学医学部編入学試験は、合格すると医学部3年次に編入学することになります。
3年次編入は岩手医科大学医学部だけです。
ただ、出願資格が「歯科医師免許取得者、または取得見込み者」となります。
歯学部6年生や歯学部を卒業して歯科医師免許を取得した医学部志望者には、非常に魅力的な医学部編入学試験です。
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オンライン個別指導メルオンでは毎年確実に岩手医科大学医学部編入学試験に合格者を出していて、前回の試験では合格者はメルオン生だけでした。
メルオンの「岩手医科大学医学部編入学試験対策」を担当するのは全員が、「岩手医科大学医学部編入合格者」です。
ですから、岩手医科大学医学部編入学試験で「何が出たのか」、「面接で何を聞かれたのか」全て分かっています。
3年次編入ということは、「岩手医科大学医学部3年の授業にスムーズについて行ける人」でなければ困るわけです。
岩手医科大学医学部の1年次、2年次で学んだことが問われます。
授業で使ったテキスト、授業で配られた資料が重要ですが、担当するメルオンの先生は、岩手医科大学医学部で学んでいますので全て分かっています。
岩手医科大学医学部編入学試験を受験する際には「岩手医科大学医学部1年次、2年次で習うこと」を意識して勉強を進めてください。
4,東京医科大学の学士選抜の合格最低点は60点
東京医科大学の学士選抜は昨年、初実施でした。
昨年は募集人員2名に対し38名が志願し、このうち23名が1次試験に合格しましたが、2次試験合格者は募集人員の2名でした。
昨年は、100点満点の基礎学力検査で51点以上の受験生が合否判定の対象となり、出願書類、小論文、面接で合計80点満点ですが合格最低点は60点でした。
基礎学力検査と小論文は学校推薦型選抜と同じ問題で過去問も公表されています。
今年も募集人員2名で11月29日に試験が行われます。
5,北里大学医学部学士入学者選抜の問題は推薦入試と同じ問題
北里大学医学部でも再受験生限定の「学士入学者選抜」を行っていて、合格すると1年次後期入学となります。
募集人員は「若干名」となっていますが、昨年は3名が合格しています。
昨年は34名が志願し、1次試験合格者は5名そして2次試験合格者は3名でした。
1次試験は「基礎学力検査」と「論文」、2次試験は面接になります。
1次試験の問題は医学部の学校推薦入試と同じ問題になりますが、過去問は公表されていません。
ただメルオンでは毎年、北里大学医学部学校推薦型選抜に合格者が出ていて、合格者への聞き取りで問題はほとんど完璧に把握しています。
6,東海大学「展学のすすめ」は、これを知らないと合格出来ない
東海大学医学部の再受験生限定の試験「展学のすすめ」の1次試験は11月9日(土)、2次試験は11月23日(日)に行われます。
1次試験は配点100点の英語と配点100点の小論文、2次試験は配点合計240点の、4回の面接となり、2次試験の配点の方が大きくなっています。
昨年は募集人員10名に146名が志願し21名が1次試験に合格しました。
21名が2次試験を受験しましたが合格者は6名でした。
募集人員10名に対し、6名しか合格者を出しませんでした。
「合格した6名と合格出来なかった15名は何が違ったのか」について、東海大学からご説明を頂きましたが、「そういうことか」と思いました。
ここを理解していないと「展学のすすめ」の合格は厳しいでしょう。
メルオンでは「展学のすすめ対策講座」を行いますので、受講生の皆さんにはお伝え致します。
7,久留米大学医学部の自己推薦型選抜は倍率2倍でチャンス大
久留米大学医学部では再受験生限定の「自己推薦型選抜」を行います。
出願に際しては、久留米大学が全員に対して出願資格審査を行います。
今年の試験は11月15日(土)に行われます。
試験内容は英語(100点)、数学(100点)、小論文(50点)、面接(50点)の300点満点で行われます。
英語と数学は、医学部学校推薦型選抜と同じ問題が使われますので、医学部学校推薦型選抜の情報を集めるといいと思います。
昨年の久留米大学医学部自己推薦型選抜は募集人員約2名に対し4名が志願し、2名が合格しています。
倍率2倍と、医学部入試では非常に低い倍率でした。
これは、久留米大学医学部の「自己推薦型選抜」に気が付かない医学部再受験生が非常に多かったためと思われます。
医学部受験では「情報」が重要なことがよく分かります。
8,獨協医科大学総合型選抜は合格者ゼロの年も
獨協医科大学でも再受験生限定の医学部総合型選抜を行っています。
1次試験は適性検査と小論文、2次試験は面接になります。
1次試験の適性検査は、医学部一般入試に向けて勉強をしていないと厳しい問題が出題されますので、「広く医学部再受験生におススメ」とは行かない医学部入試です。
昨年は募集人員3名以内に対し16名が志願し3名が合格しています。
ただ、一昨年は「合格者ゼロ」で、3年前は「合格者1名」でした。
なかなか厳しい医学部入試だと思います。
9,国公立医学部の再受験生を対象とした入試
再受験生限定の医学部入試は国公立大学医学部でも実施していますが、試験内容が大学によってかなり違いますので、試験内容をよく調べることから始めてください。
なるべく、試験内容が近い大学を選んで準備を進めるといいと思います。
また、出願資格も厳しいので、そこもきちんと調べてください。
再受験生のための私立医学部入試は6校で行っていますが、自分にあった試験を考えて下さい。
メルオンのような医学部入試に詳しい予備校に相談するのもいいと思います。