「英語・数学・理科には自信がある」
「一次試験は問題なく通過できそう」
──それでも、東京慈恵会医科大学では不合格になる受験生が毎年数多く存在します。
なぜでしょうか。
それは、慈恵の入試が
「学力だけで合否を決める試験ではない」
からです。
慈恵は、私立医学部の中でも極めて珍しく、一般選抜一本で受験生を選抜します。
しかも、二次試験では1200字という長文小論文と、6回のMMI面接を課し、学力以外の部分を徹底的に評価します。
つまり、
学力が高いだけの受験生
文章で考えを表現できない受験生
は、容赦なくふるい落とされるのです。
「小論文は配点が低いから大丈夫」
「なんとなく書ければ問題ない」
そう考えていると、慈恵の二次試験は確実に足元をすくわれます。
では、慈恵が1200字小論文で本当に見ているものは何なのか。
過去問が公表されていない中で、受験生は何を、どこまで準備すればよいのか。
本記事では、
「慈恵はなぜ学力だけでは受からないのか」
その理由を明確にしたうえで、
1200字小論文への最短かつ現実的な対策
を、受験生・保護者の双方に分かる形で解説します。
目次
- 慶應=最難関、は本当に正しいのか
- 募集人員の数字が示す「本当の難しさ」
- 慶應と慈恵、受験生はほぼ同じ
- 推薦・AOを使わない慈恵の潔さ
- 学力試験400点+人物評価80点という重み
- 慈恵の小論文が1200字である理由
- 6回行われるMMI面接の意味
- 「いい受験生を取りたい」という大学の覚悟
- 過去問非公開の不安と、正しい対策
- メルオンが提供する慈恵小論文・面接サポート
- まとめ:慈恵は「簡単な最難関」ではない
- 慶應=最難関、は本当に正しいのか
私立医学部受験の世界では、「最難関は慶應義塾大学医学部」
というイメージが長く定着しています。
確かに、偏差値、ブランド力、卒業生ネットワークなどを考えれば、
慶應義塾大学医学部が私立医学部の頂点であることに異論はないでしょう。
しかし、入試の実態を冷静に見ていくと、
「実は東京慈恵会医科大学は慶應とほぼ同等、むしろ簡単とは決して言えない」
という事実が浮かび上がってきます。
私立医学部を目指す受験生や保護者の多くが、
無意識のうちにこう考えています。
「慶應が一番難しくて、慈恵はその次くらい」
しかし、入試難易度とは「偏差値」だけで語れるものではありません。
特に私立医学部では、
- 募集人員
- 受験者層
- 選抜方法
- 二次試験の重み
これらを総合的に見なければ、実態は見えてきません。
- 募集人員の数字が示す「本当の難しさ」
まず注目すべきは、一般選抜の募集人員です。
- 慶應義塾大学医学部:66名
- 東京慈恵会医科大学:105名
慶応義塾大学医学部の入学定員は110名ですが、一般選抜の募集人員は66名です。
これは、「慶応義塾大学医学部入学者のうち44名が附属校推薦での入学者」で、一般選抜からの入学者は66名と言うことなのです。
「附属校推薦でそんなに取るのか」と感じる方もいると思います。
附属校から慶応義塾大学にほぼ全員が内部進学しますが、「医学部」となると慶応高校などの本当に上位層になり、間違いなく非常に優秀です。
いずれにしても、慶応義塾大学医学部一般選抜の募集人員は66名で東京慈恵会医科大学に比べると、4割以上少ない募集人員となります。
一見すると、「105名も取る慈恵の方が簡単なのでは?」
と思われがちです。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
- 慶應と慈恵、受験生はほぼ同じ
慶應医学部と東京慈恵会医科大学の受験生は、実はかなり重なっています。
- 慶應を受ける受験生の多くが慈恵も受ける
- 慈恵を第一志望にしている層の学力は、慶應合格圏と重なる
つまり、「上位層の母集団はほぼ同じ」なのです。
この状況で、
- 上位66位までに入らなければならない慶應
- 上位105位までに入ればよい慈恵
を単純比較することに、どれほど意味があるでしょうか。
実際には、105位までに入る戦いも、66位までに入る戦いも、質はほとんど変わりません。
ボーダーライン近くの受験生は、「同じ」と考えてもいいように思います。
- 推薦・AOを使わない慈恵の潔さ
ここで、両大学医学部の「入試制度の姿勢」を比較してみましょう。
慶應義塾大学医学部
- 付属校推薦の比率が高い
- 一般選抜の募集人員はその分少なくなる
東京慈恵会医科大学
- 推薦なし
- AOなし
- 共通テスト利用なし
- 一般選抜一本勝負
これは、今の私立医学部では非常に珍しい姿勢です。
- 偏差値を「上げようと思えば上げられる」のに、やらない
実は、
- 入試方式を細分化
- 募集人員を小分け
すれば、偏差値は簡単に上がります。
多くの私立医学部がこの戦略を取っています。
例えば慶応義塾大学医学部、東京慈恵会医科大学に次ぐ偏差値(難易度)とされる順天堂大学医学部では地域枠を除き7種類の医学部入試を行っています。
日本医科大学は地域枠を除き4種類の医学部入試を行っています。
実は日本医科大学に入試の細分化を勧めたのは私です。
日本医科大学の前の学長は「田尻学長」で、私も同じ「田尻」です。
こういったご縁もあってか、当時の田尻学長に呼ばれて医学部入試についていろいろご提案させていただきました。
その中の1つが「入試の細分化で偏差値を上げる」でした。
偏差値を上げることでより良い学生を集めましょう、ということです。
ご提案後、一般入試後期の導入、共通テスト利用入試の導入(グローバル選抜)、指定校推薦の導入と少しずつ入試の種類を増やして行きました。
しかし慈恵は、それを一切やりません。
あえて一般選抜一本で、正面から受験生の実力を見に行く。
これは、大学としての矜持と言っていいでしょう。
- 学力試験400点+人物評価80点という重み
慈恵の合否判定は、合計480点満点です。
一次・二次を含めた配点
- 学力試験(英語・数学・理科):400点
- 小論文:25点
- 面接:30点
- 調査書等評価:25点
注目すべきは、学力以外で80点も配点されている、という事実です。
- 調査書等評価は「差がつきにくい」
調査書等評価25点については、「欠席日数が非常に多い」など、よほどの問題がない限り、大きな差はつきません。
つまり、最後に勝負を分けるのは配点55点の「小論文」と「面接」です。
- 慈恵の小論文が1200字である理由
慈恵の小論文は「1200字」という、医学部入試の中でも他にはない非常に長い字数で書くことが求められます。
これには。はっきりとした理由があります。
近年、
- 論理的に文章を書けない
- 自分の考えを言語化できない
学生が増えていることに、大学側が強い危機感を抱いた結果です。
慈恵医大では実習などの後にレポートを書かせるのですが、そのレポートの内容があまりにも拙い、と多くの先生が感じ、「それならば」、と小論文の字数を1200字にしました。
慈恵は明確に、「学力+文章力のある受験生」を取りたいと考えています。
- 6回行われるMMI面接の意味
慈恵の面接は、6回のMMI(マルチプル・ミニインタビュー)で構成されます。
これは、
- その場しのぎの受け答え
- 付け焼き刃の対策
を完全に排除する仕組みです。
本質的な思考力、価値観、対人姿勢がなければ、高評価は得られません。
医学部の面接で聞かれることは「医学部志望理由」、「大学志望理由」、「将来の展望」など、ほとんど決まっていて十分な対策が可能ですが、東京慈恵会医科大学では、「面接の準備はさせない」ということでMMIを、それも6回も行います。
- 「本気でいい受験生を取りたい」という意気込み
- 1200字の小論文
- 6回のMMI面接
これらを見れば、慈恵医大がどれほど本気で学生を選抜しているか
は明らかです。
「偏差値が高ければいい」という発想ではなく、
「医師として、社会に出たときに信頼される人材か」を、本気で見ています。
- 過去問非公開の不安と、正しい対策
慈恵の小論文は、過去問が公表されていません。
これは多くの受験生・保護者にとって、大きな不安材料です。
そこで、医学部オンライン個別指導メルオンでは、実際の慈恵二次試験受験者の報告をもとに、
- 「慈恵の小論文練習問題」2問
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まとめ:慈恵は「簡単な最難関」ではない
東京慈恵会医科大学は、
- 慶應と受験生層が重なり
- 一般選抜一本で
- 学力+文章力+人物力を
- 本気で評価する
紛れもない私立医学部最難関校の一角です。
「慶應より簡単だから慈恵」と考えるのは、非常に危険です。
慈恵を目指すということは、本物の実力と覚悟が求められる
ということ。
正しい情報と、正しい対策で、
ぜひ合格を勝ち取ってください。

